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    <title>Maharala Diary</title>
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    <title>ピカソの隣人より　4月の新刊のお知らせ</title>
    <description>
（新作　星がひとつほしいとの祈り）

本日4月15日、新刊が書店に並びました。
タイトルは「星がひとつほしいとの祈り」。
きなり色のシンプルな表紙に、文字通り、金色の星がひとつキラリ。
さまざまな世代の女性たちの、試練と旅だちのときを描いた中篇集です。...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="images/04161.jpg" width="188" height="282" alt="" class="pict" /><br />
（新作　星がひとつほしいとの祈り）<br />
<br />
本日4月15日、新刊が書店に並びました。<br />
タイトルは「星がひとつほしいとの祈り」。<br />
きなり色のシンプルな表紙に、文字通り、金色の星がひとつキラリ。<br />
さまざまな世代の女性たちの、試練と旅だちのときを描いた中篇集です。<br />
<br />
読み返してみると、私の旅のファイルのようにもなっている。<br />
年がら年じゅう旅がらすをやっているのは周知の事実なのだが（フーテンのマハの異名もアリ）、旅先のふとした出会いや偶然の出来事が、小説の種になることが多い。だからひとつの旅が終わると、また別の小説の種を求めて、次の旅へと出かけることになる。いったいいつ東京にいて、いつ仕事をしているのか？？と周囲からはしきりに不思議がられているのだが。<br />
この小説集は、そうやって方々を遍歴して集めてきた旅のきれぎれを、ドラマに仕立て上げたものだ。<br />
<br />
「椿姫」という一編だけは東京が舞台だが、それ以外は、大分県日田市（夜明けまで）、愛媛県松山市（星がひとつほしいとの祈り）、新潟県佐渡市（斉唱）、秋田県男鹿市（寄り道）、高知県四万十市（沈下橋）…などなど、狙ったわけではないが、ほどよく拡散して地方に舞台を求めている。<br />
「夜明けまで」という物語などは、湯布院から博多へ向かう特急に乗っていて偶然通過した駅の看板をわずか２秒、目にした瞬間に、またたくまに着想した。その駅の名前が「夜明」だったから。<br />
<br />
表題作の「星がひとつほしいとの祈り」は、もともと私が中学生のころ大好きだったフランスの詩人、フランシス・ジャムの詩集のタイトルで、ずっと心にしみこんでいるものだった。内容は、松山の道後温泉に旅したときに出会った老マッサージ師をモデルにして書いたものである。こんなふうに、少女時代に印象に残っていたタイトルが、幾年つきを経て、自作の小説に結びつく不思議さを思わずにはいられない。<br />
<br />
この本を作るにあたっては、パリ滞在時に遠隔操作で、実業之日本社・担当編集者のSさんと頻繁にやりとりをした。<br />
前作「インディペンデンス・デイ」もそうだったが、自分が日本を不在にしているあいだに、2冊の本の出版準備をしなければならなかった。しかしSさんもまた、日本＝フランスの距離も時差もものともせず、実にてきぱきとフォローしてくださり、見事に仕上げてくださった。Sさん、ほんとうにありがとうございます！<br />
<br />
旅すれば、それはやがて物語になる。<br />
今回のパリ滞在も、その長さを考えれば、かなり壮大な物語になるはずだ。って長さと内容はべつだん比例しないのだが。<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject></dc:subject>
    <dc:date>2010-04-15T23:47:05+09:00</dc:date>
    <dc:creator>Maha</dc:creator>
    <dc:rights>Maha</dc:rights>
  </item>

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    <title>ピカソの隣人　とりあえず帰国報告</title>
    <description>
（深大寺の桜、満開！）

えーと、現在2010年4月12日午後4時半です。
いきなりですが、ピカソの隣人は日本に帰国しました。
とりあえずは、ご報告しとかなくちゃ！とあせってブログを更新しています。

というのも、「原田マハは4月になってもまだバーゼルでチー...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="images/04121.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（深大寺の桜、満開！）<br />
<br />
えーと、現在2010年4月12日午後4時半です。<br />
いきなりですが、ピカソの隣人は日本に帰国しました。<br />
とりあえずは、ご報告しとかなくちゃ！とあせってブログを更新しています。<br />
<br />
というのも、「原田マハは4月になってもまだバーゼルでチーズフォンデュ食べたり家具のショールームを観たりしてるらしい」「まったく仕事をしてないんじゃないか」「4月に帰国するって言ってたのに、さてはフランス滞在延長か」などと、多方面から疑惑の声が上がっているので。<br />
ブログではすでに一か月近くのタイムラグが生じてしまっております。<br />
これもすべてわたくしの怠慢で･･･じゃなくて、書くことがあんまり多すぎて、ですね。<br />
って、なんで「ですます言葉」＆言い訳しているんだろう、私･･････。<br />
<br />
というわけで、とりあえず帰国はしたものの、このさき一か月くらい「ピカソの隣人シリーズ」は続く。とっくに「深大寺の隣人」に戻ってるんですが。<br />
これからがめくるめく山場続き。こりゃもうやめるわけにはいかない。どうか皆さま、お付き合いください。
]]></content:encoded>
    <dc:subject></dc:subject>
    <dc:date>2010-04-12T16:38:31+09:00</dc:date>
    <dc:creator>Maha</dc:creator>
    <dc:rights>Maha</dc:rights>
  </item>

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    <link>http://blog.haradamaha.com/?eid=1206480</link>
    <title>ピカソの隣人　ヴィトラのショールームへ行く</title>
    <description>
（ヴィトラ社のショールーム）

バーゼルに数ある美術館の中でも、特筆すべきは「ヴィトラデザインミュージアム」。正確にいうとバーゼル市内ではなく、スイスとの国境を越えたすぐのドイツ国内にあるのだが、バーゼル市内からバスで20-30分ほどで着く。まわりになん...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="images/04071.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（ヴィトラ社のショールーム）<br />
<br />
バーゼルに数ある美術館の中でも、特筆すべきは「ヴィトラデザインミュージアム」。正確にいうとバーゼル市内ではなく、スイスとの国境を越えたすぐのドイツ国内にあるのだが、バーゼル市内からバスで20-30分ほどで着く。まわりになんにもない郊外の広大な土地に、家具メーカーのヴィトラ社の本社と工場、そして美術館がある。<br />
美術館はアメリカ建築界の奇才、フランク・ゲイリーの設計で、工場やオフィスもザハ・ハディードや安藤忠雄など名だたる建築家の手によるもの。<br />
<br />
私はキュレーター時代に、何度もこの美術館を訪れた。小さいながらも特徴のある企画展がすばらしい。<br />
つい先日、ドナルドが所属する建築事務所ヘルツォーク＆ド・ムーロン（ＨdeM）が手がけた「まったく新しいタイプのショールーム」が、美術館の向かいにオープンしたということで、ドナルドとともに見に行った。<br />
<br />
外観はHdeMらしい奇抜なデザイン。立方体を複雑に組み合わせた形が「さあ見にいらっしゃい、おもしろいよ」と誘いかけているようだ。<br />
中は階層が複雑に入り組んでいて、さながらプレイランドの赴き。上へいったかと思うといつしか下へ向かっていたり、こっちを見たいと思ったのに、あっちを見てしまったり、と迷路のような楽しさがある。東西に設けられた大きな窓からは豊かな自然の風景が見渡せる。そういう環境の中に、実に巧みにおしゃれ家具が配置してあり、つい座ったり触ったり。「ああ、ここが自分の家だったらな････」と妄想せずにはいられない。<br />
<br />
<img src="images/04072.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（立体的な空間構成）<br />
<br />
ショールームらしからぬショールームに、訪れている人々はすっかりはまっている様子。子供たちも大喜びで（子供部屋のショールームもあった）、「パパぁ、あたしの部屋こんなのがいいッ！」とおねだりして騒いでいる（たぶん）。カップルは「将来はこんな部屋に住もうね･･･」と思わずラブラブモード。私はいまだかつてこんなに人々を夢中にさせるインテリアのショールームを見たことがない。もちろん家具も空間もすばらしかったが、何より人々が熱中しているのを見るのが楽しかった。<br />
<br />
<img src="images/04073.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（ショールームからの風景）<br />
<img src="images/04074.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（テラスで風景を楽しむ人々）<br />
<br />
しかし熱中するだけであっさり帰られては会社的にはやっていけない。そこはさすが、なのだが、新しいタイプのショッピングシステムを導入している。<br />
スタッフに頼んでその日限りのＩＤカードをもらう。これをタッチパネル型ＰＣに挿入して、自分の名前とメールアドレスを入力。そしてほしい家具を検索し、値段をチェック。すぐに買わなくても、「興味あり」とクリックすれば、日を改めてヴィトラ社からメールが届くというもの。これにはうならされた。「焦って買わなくてもいいですよ、ゆっくり考えて決めてください」という余裕のメッセージが、かえって購買意欲を刺激する。うーむ、おそるべしヴィトラ社。<br />
<br />
<img src="images/04075.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（タッチパネルでお買い物）<br />
<br />
ドナルドはさっそく登録して、気になるチェストをチェックしていた。私だって気になりまくりなのだが、さすがに東京まで送ってもらう財力はなし。指をくわえて嘆息するばかり。<br />
<br />
いつかはヴィトラでマイケル買い。ああ、またひとつ見果てぬ夢が増えてしまった。<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject></dc:subject>
    <dc:date>2010-04-07T18:09:21+09:00</dc:date>
    <dc:creator>Maha</dc:creator>
    <dc:rights>Maha</dc:rights>
  </item>

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    <title>ピカソの隣人　チーズフォンデュを食す</title>
    <description>
（市庁舎前で朝食）

バーゼル三日目の朝食は、近所のカフェに食べに出かけた。
「純喫茶」とでも呼びたいような風情のカフェは、市庁舎前広場で１９世紀末から営業を続けているという超老舗。日本橋の「藪そば」みたいなものだろうか。クロワッサンの味はパリにはか...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="images/04041.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（市庁舎前で朝食）<br />
<br />
バーゼル三日目の朝食は、近所のカフェに食べに出かけた。<br />
「純喫茶」とでも呼びたいような風情のカフェは、市庁舎前広場で１９世紀末から営業を続けているという超老舗。日本橋の「藪そば」みたいなものだろうか。クロワッサンの味はパリにはかなわないが、おとぎ話に出てきそうな古い市庁舎を眺めながら気分良く朝食。<br />
<br />
さて本日はドナルドもオフで、私の行きたいところへ付き合ってくれるという。私のリクエストは「スイスで一番キレのいいチーズナイフを買いに行く」。こんちゃんの家で使っているチーズナイフを、いいなあ、と思っていたのだ。スイス製かドイツ製のチーズナイフをバーゼルで買って帰ろうと心に決めていた。<br />
<br />
ところがドナルドと迷い込んだのは、めちゃくちゃおもしろい古本屋。アート、建築を中心に古地図や地元アーティストの作品までも扱うこの本屋に夢中になり、なかなか次に進めない。哲学者然とした店の主人は、聞いてみると音楽史の研究者だとか。こんなふうに好きな本に囲まれて自分の研究もできる生活、憧れるなあ。<br />
<br />
<img src="images/04043.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（名物の古本屋）<br />
<br />
ランチは地元っ子の通うレストランで「ベリーバーゼル」な定食を。<br />
で、あっちこっちうろうろするあいだに日が暮れる。結局、チーズナイフはみつからなかった。ドナルドが「マハがパリにいるあいだにナイフをみつけて持っていくよ」と言ってくれる。ああ友よ。君はなんていいやつなんだ･･･<br />
<br />
<img src="images/04042.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（バーゼル名物でランチ）<br />
<br />
夜はドナルドの仲間の若手建築家の家へ遊びにいく。<br />
おりしも「チーズフォンデュパーティー」が開催されていた。日本でいったらもろ鍋パーティーという感じ。たっぷりのチーズを鍋に溶かし、白ワインとすりおろしたにんにくなどを加え、フォンデュを作る。そこに野菜や肉を串に突き刺してディップして食べる。<br />
んもううますぎて、食べても食べてもまだ食べられる。ちなみにビールは絶対にご法度だそうだ。胃の中でチーズが固まってしまい、七転八倒の痛さになるとか。（実際みんなワインとお茶を交互に飲んでいた）<br />
<br />
<img src="images/04044.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
(チーズフォンデュ）<br />
<br />
やり手の若い建築家たちのつどいというので、容積率の話にでもなるかと思いきや、メイントピックは「かろうじて乳首のかくれている水着であってもそれはヌードではないのか」ということ。んなことを大まじめに口に泡して大議論するスイス人とドイツ人とブラジル人とアメリカ人とカナダ人。日本人はひとり、ひたすらフォンデュを食べてごまかした。たとえ乳首は隠れてても、乳房がもろに出てんならヌードじゃないか！と心の中で叫びつつ(弱気)。<br />
<br />
<img src="images/04045.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（若手建築家の集い）<br />
<br />
そんなこんなで、マイナス５℃の夜が更けゆく。<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject></dc:subject>
    <dc:date>2010-04-04T05:38:02+09:00</dc:date>
    <dc:creator>Maha</dc:creator>
    <dc:rights>Maha</dc:rights>
  </item>

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    <title>ピカソの隣人　ルソー展を観にいく</title>
    <description>
（ライン川にかかる古い橋）

バーゼル訪問の最大の理由。それは、バイエラー財団の美術館で開催中のアンリ･ルソー展を見ることだった。

日本にもファンの多い画家・ルソーは、「素朴派」とか「日曜画家」とか「元祖ヘタうま」とか言われているが、調べてみると謎...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="images/04011.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（ライン川にかかる古い橋）<br />
<br />
バーゼル訪問の最大の理由。それは、バイエラー財団の美術館で開催中のアンリ･ルソー展を見ることだった。<br />
<br />
日本にもファンの多い画家・ルソーは、「素朴派」とか「日曜画家」とか「元祖ヘタうま」とか言われているが、調べてみると謎の多い画家だ。<br />
私は十代の頃からどうもルソーの絵に奇妙に魅かれて、「いつかルソーについて何か書こう」と、物書きになるつもりもなんにもない頃から考えていた。作文とかマンガとか論文とか、なんでもいいからルソーをテーマにした何かを書こう、と。<br />
四半世紀もそんなことを考え続け、念願かなって小説を書くことになった。なんであれ、あきらめずにしつこく考え続けていると形になるものなんだ、と悟る。<br />
<br />
小説の中にはいくつかの舞台が登場する。倉敷、ニューヨーク、パリ、そしてバーゼル。「007」か「ミッション・インポシブル」かというレベルの（嘘）、世界を股にかけたアート冒険譚になる予定だ。<br />
バーゼルを舞台のひとつに選んだのは、歴史的なアートシティであること、そして、私がひそかに敬愛していた伝説のコレクターでギャラリストの存在があったからだ。<br />
その人の名は、エルンスト・バイエラー。バーゼルアートフェアの仕掛け人で、小都市バーゼルを国際的なアートマーケットの中心地にのし上げた立役者だ。大変な彗眼の持ち主で、すばらしいコレクションを形成し、それをもとに「バイエラー財団」を設立、美術館をオープンした。建築家レンゾ・ピアノ設計によるこの美術館はバーゼル郊外にあり、美しい山々を背景にした自然に溶け込むかのような流麗な建築でも知られる。<br />
それにもましてすばらしいのはコレクション。バイエラー氏が生涯をかけて集め続けた数百点の名画の数々は嘆息もの。個人の情熱と感性が形成した名コレクションは、まさにバーゼルの至宝である。<br />
このアート界の巨星のごとき人に、私は何度か会い、親しく会話をしたことがある。ちっともかたくるしいところのない、アートが好きで好きでたまらない、という感じの人だった。彼に強く魅かれた私は、彼をモデルにしたコレクターを重要人物として小説の中に登場させたい、とひそかに目論んでいたわけだ。<br />
<br />
パリでの長期滞在は、ルソーの足跡をたどるためでもあったが、実はパリの美術館にあるルソー作品はほとんどが留守。ここバーゼルの美術館に集結していたのだった。<br />
展覧会を企画したキュレーターのフィリッペに、懇切丁寧に展示を案内してもらう。<br />
展覧会は完成度の高い、集中力のある、すばらしいものだった。専門家の説明を聞きながら、というのもすばらしかったが、何より個性の塊のようなルソー作品を実に効果的に展示している。パリの美術館で見るルソーとは、一味違うものがあった。<br />
<br />
そしてフィリッペから衝撃的な話を聞く。<br />
実は、バイエラー氏が2週間前に88歳で亡くなったとのこと。このルソー展のオープニングが、彼が人々の前に姿を現した最後の瞬間だった、ということだった。<br />
<br />
ちょうど100年まえ、ルソーが天に召された。その100年後にバイエラー氏が亡くなったとは。<br />
バイエラー氏がもっとも愛したという、ルソーの熱帯風景の作品の前で、しばし偉大なるコレクターの死を悼む。<br />
ルソーの小説を今年書く、という私の決意は、何か運命的に導かれているような気がする。<br />
<br />
<img src="images/04012.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（雪の積もった美術館の庭）<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject></dc:subject>
    <dc:date>2010-04-01T18:08:17+09:00</dc:date>
    <dc:creator>Maha</dc:creator>
    <dc:rights>Maha</dc:rights>
  </item>

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    <link>http://blog.haradamaha.com/?eid=1205113</link>
    <title>ピカソの隣人　旧友に会う</title>
    <description>バーゼル在住の建築家、ドナルド・マックとは10年来の友人である。
私が森美術館準備室に勤務しているとき、一緒にプロジェクトを手がけて以来の仲。世界的建築家ユニット、ヘルツォーク＆ド・ムーロン（HdeM）のプロジェクトリーダーとしてバーゼルに移り住み、7年が経...</description>
<content:encoded><![CDATA[
バーゼル在住の建築家、ドナルド・マックとは10年来の友人である。<br />
私が森美術館準備室に勤務しているとき、一緒にプロジェクトを手がけて以来の仲。世界的建築家ユニット、ヘルツォーク＆ド・ムーロン（HdeM）のプロジェクトリーダーとしてバーゼルに移り住み、7年が経つ。<br />
ちょうど私が「カフーを待ちわびて」で小説家デビューしたとき、日本を訪れていた。「小説家になったよ」と告げると、「ワアオ！ザッツ・クール！！」とおもしろがっていた（冗談だと思ったのかも･･･）。しかし今回、私が新作小説の準備のためにパリに長期滞在し、かつバーゼルまで取材にきたと知って「ほんとに小説家になっちゃったんだね…」と驚いていた。キュレーター時代にいまより−10kgのスリムな体であちこち飛び回っていたあの頃の私と、毎日パソコンに向かい合って締め切りと格闘しているあの頃より＋10kgいまの私･･･ってのが、どうも一致しないらしい。<br />
<br />
粉雪舞い散るライン河の夜景を背景に、ファイアープレイスの火があたたかく跳ねる「トロワ・ロワ」のロビーでドナルドと再会。バーゼル在住で香港系カナダ人なのに京男のごとくはんなりとしたドナルドは、あいかわらずのいい男っぷりだ。<br />
<br />
<img src="images/03311.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（HdeMのドナルド）<br />
<br />
「ドナテロ」というイタリア料理店に夕食に出かける。店内には色々なアーティストたちのドローイングがあちこちに飾ってある。なんでも、「支払いはこれで･･･」とドローイングをその場で描いて残していったアーティストもいるとか。ピカソ、レジェ、アンディ・ウォーホルなどなど、「そりゃ現金よりドローイングのほうがいいよ」と言いたくなるようなアーティストがいっぱい。ならば私も「これで･･･」と一句ひねって置いていったらどうかな。即、警察に電話でしょうね。<br />
<br />
<img src="images/03312.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
(アーティストが通った老舗、ドナテロ）<br />
<br />
お互いのいままでのできごとなど、和気あいあいと話していたが、突如「ところでバーゼルを舞台にどんな小説を書くの？」と、ドナルドから鋭い一撃をくらう。<br />
ああ、それだけは訊かないでほしかった。なぜって、複雑なあらすじを解説するには、私の英語力は貧弱すぎる･･････と思いつつ、あらん限りの単語を駆使して説明。英語で話すとものっすごいシュールな内容に聞こえる。ドナルドは目をぱちくりして聞いていたが、「それで、最後はどうなるの？」と。<br />
<br />
だからそれを考えるためにバーゼルに来たんだってば！とは言えずに、うーん、とうなる私。パリに帰るまでに教える約束をしてしまった。大丈夫か私････？<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject></dc:subject>
    <dc:date>2010-03-31T15:39:00+09:00</dc:date>
    <dc:creator>Maha</dc:creator>
    <dc:rights>Maha</dc:rights>
  </item>

  <item rdf:about="http://blog.haradamaha.com/?eid=1204433">
    <link>http://blog.haradamaha.com/?eid=1204433</link>
    <title>ピカソの隣人　バーゼルへ行く</title>
    <description>
（スイス行き、TGV）

バーゼルへ行ってきた。

バーゼルはスイスの小都市。フランス・ドイツの両国に隣接する国際都市、そしてヨーロッパ最古の美術館を擁し、世界最大のアートフェアを開催するアートシティでもある。
毎年6月に行われる「バーゼルアートフェア」...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="images/03271.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（スイス行き、TGV）<br />
<br />
バーゼルへ行ってきた。<br />
<br />
バーゼルはスイスの小都市。フランス・ドイツの両国に隣接する国際都市、そしてヨーロッパ最古の美術館を擁し、世界最大のアートフェアを開催するアートシティでもある。<br />
毎年6月に行われる「バーゼルアートフェア」には、世界中のアート関係者が集結する。私は美術関係の仕事をしていたころ、毎年かかさずこのフェアに来ていた。だから今回の訪問は十何回目、という感じだが、真冬に来たのはこれが初めて。<br />
<br />
バーゼル訪問の理由は、みっつあった。<br />
まず、いまパリで準備中の、画家アンリ・ルソーが登場する新作小説の舞台のひとつに、この都市を考えているから取材をするために。<br />
そして、そのアンリ・ルソーの展覧会が、この街にあるバイエラー財団という美術館で開催されているので、それを観るために。<br />
最後に、この街が誇る現代建築家、ヘルツォーク＆ド・ムーロン（北京オリンピックの「鳥の巣」スタジアムを設計して一躍世界的に名前が知られるようになった）の事務所に勤務している、建築家の友人・ドナルドに会うために。<br />
<br />
<img src="images/03272.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（ルソー展、開催中！）<br />
<br />
バーゼル訪問の初日、いとも美しい粉雪が降っていた。<br />
粉雪はすぐに溶けず、どかっと積もりもせず、まるで映画のセッティングのようにさらさらと加減よく降っている。美術さんが網で上から散らしてるんじゃないかと思うほど、嘘っぽい感じで。どっかからヨン様とチェ・ジウが腕組んで出てきそうな雰囲気だ。<br />
<br />
<img src="images/03275.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（雪に煙るライン河）<br />
<br />
取材だから、と自分に言い訳して、街一番のホテル「トロワ・ロワ（3人の王）」に部屋を取る。<br />
ゲーテもピカソも美智子皇后もお泊りになったという由緒あるホテル。テラスから見渡す雪の舞い散るライン川の風景は、やっぱり舞台美術の美しさだ。<br />
<br />
<img src="images/03273.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（☆☆☆☆ホテル、トロワ・ロワ）<br />
<img src="images/03274.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（ホテルの部屋のテラス）<br />
<br />
中世の街並みを思わせる路地を通って、欧州最古の美術館・バーゼル市美術館へ。<br />
バーゼルでは、昔は王侯貴族、近年は富裕層が、せっせと芸術作品を集め、市民に公開することに血道をあげていたそうだ。<br />
ポップアートのコレクションを欧州で最初に始めたのがこの美術館だとか。そんなわけで、中世美術から現代アートまで、実に豊かなコレクションを堪能できる。<br />
最近リノベーションされたという内装も、気取らず、構えず、居心地良くて美しい。すばらしく完成度の高い美術館だ。<br />
<br />
<img src="images/03276.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（欧州最古の美術館、バーセル美術館）<br />
<img src="images/03277.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（キスリングの絵を前に）<br />
<br />
さて夜はひさしぶりにドナルドに会って夕食へ。<br />
ドナルドについては、長々と述べたいこともあるので、続きはまた明日。<br />
<br />
<img src="images/03278.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（静かなロビー、外は雪）<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject></dc:subject>
    <dc:date>2010-03-27T18:41:42+09:00</dc:date>
    <dc:creator>Maha</dc:creator>
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    <title>ピカソの隣人　リアル鳩時計で目覚める</title>
    <description>
（この天窓の外にハト時計が・・・）

リアル鳩時計。
いったいなんのこっちゃと思われるだろう。しかし私は、最近、このリアル鳩時計に悩まされ･･･いや、起こしてもらっている。

私の部屋は、アパルトマンの最上階にある。
とはいえ、ここはベイエリアでも高層...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="images/03251.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（この天窓の外にハト時計が・・・）<br />
<br />
リアル鳩時計。<br />
いったいなんのこっちゃと思われるだろう。しかし私は、最近、このリアル鳩時計に悩まされ･･･いや、起こしてもらっている。<br />
<br />
私の部屋は、アパルトマンの最上階にある。<br />
とはいえ、ここはベイエリアでも高層タワーでもない。1920年代に建てられた古〜いアパルトマン、エレベーター無しの6階だ。さらに寝室（というよりも寝床）は、部屋の中に作られたロフト部分にある。つまり限りなくというか、本格的な屋根裏に位置している。<br />
<br />
寝床の真上には天窓がある。最初は、あ〜らすてき、寝ながら星空が見えるわあ、などとパリジェンヌ気分に浸っていた。が、この天窓、ブラインドを閉めずに寝るのは実はかなりコワい。真夜中に目が覚めて、見しらぬ男がのぞきこんでいるのと目が合ったりしたら･･･とホラーな想像をして、毎晩きっちりブラインドを閉めて寝る。<br />
<br />
最近、パリは日が昇るのが早くなってきた。今日などは6時40分には明るくなっていた。ブラインドを閉めているにもかかわらず、なぜそんなに正確に明るくなる時間がわかるのかというと･･････<br />
<br />
ぐるっぽっぽ〜、ぐるっぽっぽ〜。<br />
<br />
そう、鳴くんです。ハトが。屋根の上で。<br />
ええ、私の寝床の真上に巣を作ってるんですな、これが。<br />
鳴き声が始まった最初の日、何事かと思ってブラインドを開けてみたら･･･目が合ってしまった。見知らぬ男、ではなく、ハトと。<br />
なにアンタ？って感じでこっちを見据えている。なんだハトか、とこっちも思って、2度寝することにした。ところが･･････<br />
<br />
ぐるっぽっぽ〜、ぐるっぽっぽ〜。ぐるっぽっぽ〜、ぐるっぽっぽ〜。<br />
ぐるっぽっぽ〜、ぐるっぽっぽ〜。ぐるっぽっぽ〜、ぐるっぽっぽ〜。<br />
ぐるっぽっぽ〜、ぐるっぽっぽ〜･･････････････じゃかあしいッ！<br />
<br />
とツッコミたくなるほどハトは鳴く。日の出とともに、実に正確に。<br />
最近は、ハトの鳴き始めとともに目覚めるようになってしまった。<br />
<br />
でもちょっと待てよ、これってもしかしてリアル鳩時計？<br />
子供の頃、お金持ちの友達の家に遊びにいったことがある。まるでハイジの部屋のようなかわいい屋根裏部屋が彼女のお部屋。そこにかかっていた鳩時計。長針が12を指すたびに、パッポー、パッポーと鳩が飛び出す。メルヘンな部屋に、ちょっぴり憧れたっけ。<br />
<br />
それが、いまや･････<br />
どうだ！私の寝床はリアル女中部屋（屋根裏）、そして時計はリアル鳩時計だッ！<br />
<br />
とベッドの中で誰にともなく威勢を張ってみる。<br />
もうちっと寝かしてくれ、ハトよ･････。<br />
<br />
<img src="images/03252.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（寝床（ロフト）からリビングを見下ろす。）<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject></dc:subject>
    <dc:date>2010-03-25T07:59:29+09:00</dc:date>
    <dc:creator>Maha</dc:creator>
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    <title>ピカソの隣人　サーカスへ行く</title>
    <description>
（暮れゆく早春の空。）

それにしても、我ながら、このブログのタイトルだけ見ると、毎日遊びまわっているようにしか思えない。そして内容を読んでも、やっぱり遊びまわっているようにしか思えない。
信じていただきたいのだが、けっしてそんなことはございません。...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="images/03231.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（暮れゆく早春の空。）<br />
<br />
それにしても、我ながら、このブログのタイトルだけ見ると、毎日遊びまわっているようにしか思えない。そして内容を読んでも、やっぱり遊びまわっているようにしか思えない。<br />
信じていただきたいのだが、けっしてそんなことはございません。<br />
日々身を削るようにして締め切りと格闘し、あるときは部屋から一歩も出ずに原稿に向かい合っております。決してふらふらとパリの街中をさまよったりなんかしてません。ええ、絶対に！　<br />
などと書けば書くほど信憑性がなくなるので、やめておく。<br />
<br />
さて三月上旬のパリ、といえばファッションウィーク。<br />
街中にモード関係者があふれるこの時期は、パリが一年中でもっとも華やぐ時期だ。私の住むマレ地区でも、大小のファッションショーや展示会が開催され、12頭身くらいのモデルが寒風の中デコルテをさらけ出して、オラオラどけどけっ！って感じで歩いてたりする。<br />
<br />
いま私が最注目する東京のブランド、「20,000,000 FRAGMENTS（トウェンティーミリオンフラグメンツ、略して20MF）」もパリデビューするというので、その展示会に編集者Sさんとともに赴いた。ブランドを主宰するデザインカンパニー、ガズ・アズ・インターフェイスの社長、西野さんと、20MFデザイナーの秋山さんが来られていた。黒のオーガンジーを使った春らしいワンピースにさっそくヤラれてしまった私は、最近空っぽのお財布をまたはたいてしまった。叩けば出てくる魔法のポケットがほしい･･････。<br />
<br />
西野さん、秋山さん、Sさんと一緒に、ビオカフェ「ローズベーカリー」でランチをする。モード関係者があふれかえるこの超人気店は30分待ちで、なんとか席を確保。西野さん、秋山さん、カフェめしに満足そう。<br />
<br />
<img src="images/03232.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（西野さん＆秋山さん。）<br />
<img src="images/03236.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（ローズベーカリーのランチ。）<br />
<br />
夕方、Sさんとともに、ずっと楽しみにしていたサーカス「シルク・ド・イベール（冬のサーカス）」を観に行く。<br />
うちのアパートから徒歩5分の場所にある常設のサーカス小屋（といっても円形の立派な建物）は、100年以上の歴史を持つ由緒あるサーカスだ。<br />
こんなに近くにあるんだから一度行ってみたい･･･が、ひとりで行くのは寂しすぎる･･･<br />
それって「なんば花月」にひとりで行くようなもんでしょ？　などと考えていたら、ちょうどタイミングよくSさんが来てくれた、というわけだ。<br />
<br />
このサーカス、（あたりまえだが）本格的なサーカスで、私たちはたちまちのめり込んでしまった。<br />
最初に堂々、ライオン登場。猛獣使いがパシーン！と鞭を叩く。絵に描いたようなサーカスっぷりだ。続いて空中ブランコ、アクロバットなどなど、めくるめくイリュージョンが続く。そしてザ・タッチかとみまごう双子のピエロが登場。へっくしょん！とくしゃみをすると、バケツの水が頭の上にザーッ。まさかパリで往年のドリフギャグを目の当たりにするとは･････。<br />
子供も大人も大喜び。もちろん私たちも大喜びだ。こんなに最初から最後まで夢中になって何かをみつめたのは、ほんとうにひさしぶり。<br />
<br />
<img src="images/03233.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（ライオン＆猛獣使い。）<br />
<img src="images/03234.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（白馬の群舞。）<br />
<img src="images/03235.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（サーカスのパフォーマーたち。）<br />
<br />
アフターサーカスは、近所のビストロでムール貝ディナー。<br />
Sさん、あくことなき貝類への追及。同じDNAを持つカキの子孫として、我らパリにて貝姉妹の契りを結べリ。ってなんのこっちゃ。<br />
<br />
最後の最後まで、帰りたくない〜！　と名残惜しみつつ、Sさんは帰って行った。東京で再会したときには、カキ専門店に赴く約束をしつつ。･･････いいかげん、アタりそうだな。<br />
<br />
<img src="images/03237.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（Sさんと出かけた蚤の市の戦利品。)<br />
<br />
<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject></dc:subject>
    <dc:date>2010-03-23T17:24:45+09:00</dc:date>
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    <title>ピカソの隣人　モンマルトルを闊歩する</title>
    <description>
（空駈けるペガサス）

編集者のSさんと、モンマルトルの丘へ出かけた。

モンマルトルといえば、20世紀初頭に芸術家たちが住み着いて「芸術村」を形成したことで有名。ピカソ、モディリアーニ、キスリング、スーチンなど、エコール・ド・パリと呼ばれるエトランゼ...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="images/03211.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（空駈けるペガサス）<br />
<br />
編集者のSさんと、モンマルトルの丘へ出かけた。<br />
<br />
モンマルトルといえば、20世紀初頭に芸術家たちが住み着いて「芸術村」を形成したことで有名。ピカソ、モディリアーニ、キスリング、スーチンなど、エコール・ド・パリと呼ばれるエトランゼな画家たちが多くの名作を生みだした。ピカソが革命的な作品「アヴィニョンの娘たち」を描いた「洗濯船」と呼ばれるアトリエ長屋は、いまもアトリエ兼住居として芸術家たちが住み着いている。<br />
<br />
<img src="images/03212.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（ピカソも住んだ「洗濯船」跡地）<br />
<br />
小高い丘の上にあるのがサクレ・クール寺院。晴れ晴れとした青空の中、ホイップクリームのように浮かんでいる。<br />
石畳の小道や、街灯の並ぶ急な階段。緩急のある土地にくるくると風景が広がっている。角を曲がるたびに、次はどんな景色が現れるのかとわくわくする。坂の多い町が楽しいのは、こうして歩きながら視野が大きく変わるからなんだろう。<br />
<br />
<img src="images/03213.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（サクレ・クール寺院）<br />
<br />
モンマルトルのあとは、サン・ジェルマン・デプレへ。こちらも20世紀初頭から現在まで、アート、音楽（ジャズ）、映画、モード、文学など、さまざまな芸術家たちがカフェに集い、議論し、作品を生み出したエリア。やはりパリは芸術のミューズに守られている。芸術家たちを魅了したからこそ、街もうつくしく豊かに発展したのだ。<br />
<br />
サン・ジェルマンではSさん待望のカキランチ！<br />
実は私、「カキの生まれ変わり」を自称するほどのカキ好きなのだが、Sさんもひょっとするとカキの生まれ変わりなんじゃないか、と思われるほどカキにご執着。「いつかきっとあたるんじゃないかと思って・・・」と言いつつ、食べる食べる。大丈夫ですよSさん、カキの生まれ変わりであるあなたはカキのDNAを持ってますから･･･。<br />
<br />
<img src="images/03214.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（どど〜ん！とカキ・ランチ）<br />
<br />
ショッピングも楽しいこのエリア。お店に入ると、オーナーやお客さんが連れている犬に行きあうことがよくある。どうやら、パリの看板娘（息子）は、猫よりも、圧倒的に犬が多いようだ。犬好きの私には、これもまたショッピングを誘発するゆえんになっている（言い訳）。<br />
<br />
<img src="images/03215.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（看板娘のボンガ。 by  Sさん）<br />
<br />
この日も、南仏陶器の専門店で出会った犬がかわいすぎてうっかり長時間過ごしてしまい、しこたま陶器を買ってしまった。<br />
これをどうやって日本に持ち帰るのか。まったく罪作りな街だ、パリってのは。<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject></dc:subject>
    <dc:date>2010-03-21T16:50:51+09:00</dc:date>
    <dc:creator>Maha</dc:creator>
    <dc:rights>Maha</dc:rights>
  </item>

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    <title>ピカソの隣人　ゴングール賞審査会のビストロへ行く</title>
    <description>
（名門ビストロ、ドゥルーアン）

東京から某出版社の担当編集、Sさんが陣中見舞いにきてくれた。
長年フランス語を勉強しているSさん、パリは二度目。どのくらいネイティブにフランス語が通用するか、さしずめ力だめしの来仏。パリ滞在1か月を経過して、いまだに新...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="images/03181.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（名門ビストロ、ドゥルーアン）<br />
<br />
東京から某出版社の担当編集、Sさんが陣中見舞いにきてくれた。<br />
長年フランス語を勉強しているSさん、パリは二度目。どのくらいネイティブにフランス語が通用するか、さしずめ力だめしの来仏。パリ滞在1か月を経過して、いまだに新しく覚えたフランス語は「ボーゴス」（イケメン）、「テレ・マタン」（朝のテレビ。日本でいうところの「おはよう日本」みたいな番組のタイトル）、「ロマン」（小説）の３語のみという、情けない状況の私を救ってくれるに違いない。<br />
<br />
編集者がやってくる、ということで、こんちゃんが気をきかせてランチの予約をしてくれた。<br />
その場所こそは、フランス文壇最高峰の文学賞「ゴングール賞」の審査会が行われるというビストロ「ドルアン」。ああ、ありがたや。<br />
<br />
ゴングール賞は１９０３年創設、アンドレ・マルローやマルグリット・デュラスなど、まさしくキラ星のごとき文壇の巨匠たちを次々と世に送り出した名門賞。アカデミーと呼ばれる１０人の審査員が、この「ドルーアン」の個室に集い審査をする。ちなみに賞金は１０ユーロ（１３００円）。受賞して得られる名誉と販売効果を考えれば、賞金なんて二の次、ということだ。<br />
<br />
「ドルーアン」店内はシックな内装で、粋なよそおいのムッシュたちがワーキングランチをして混雑している。ううーむ、どうもすべての人たちが文芸関係者に見えてしまうッ。あの人は作家か、この人は編集者か、出版の営業さんか････そんなわきゃない、と思いつつ、ゴングールマジックに完全にはまった私は、思わず深呼吸を繰り返す。せめてゴングール賞のエキスだけでも吸収せねば･････スーハー、スーハー。<br />
<br />
<img src="images/03182.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（ランチのメイン、美味。）<br />
<br />
お料理は一ツ星だけあって、こってりとフレンチビストロっぽく、美味。<br />
可憐な女子のSさん、その日の朝４時半パリ着で、時差ボケでフラフラのはずなのに、どっかんとラム肉に挑戦、ぺろりと平らげる。編集者たるもの、このくらい健啖でなくてはならぬ。<br />
<br />
<img src="images/03183.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（ランチのデザート、ムースとアイスクリーム。）<br />
<br />
私があんまり深呼吸を繰り返すからか、こんちゃんがまたまた気をきかせて、マネージャーのムッシュに「ゴングール賞の審査会場を見せていただけますか」と尋ねてくれる。ムッシュはにこっと笑って「Oui」。すかさずSさんが得意のフランス語で「こちらのかたも作家さんです」と言い添えてくれる。ムッシュはまたにっこりとして、「Oh,Oui」。私は調子に乗って、「ゴングールの女神さまにあやかりたいです」と日本語で言って、こんちゃんに訳してもらおうと思ったが、「『あやかりたい』なんてフランス語、ないよ」ときっぱり言われてしまった･･････。<br />
<br />
<img src="images/03184.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（このテーブルでゴングール賞が・・・）<br />
<br />
審査会の行われる部屋は一般の人でも予約をすればそこで食事もできるそうだ。各椅子には、アカデミー会員の方々の名前が金のプレートに刻印されてついている。ああ、やっぱりあやかりたい･･････。<br />
<br />
今日から私のあらたな目標がひとつ。そうだ、いつかはゴングール！<br />
･･････ってフランス文学じゃなきゃだめなんだそうですが。
]]></content:encoded>
    <dc:subject></dc:subject>
    <dc:date>2010-03-18T16:51:11+09:00</dc:date>
    <dc:creator>Maha</dc:creator>
    <dc:rights>Maha</dc:rights>
  </item>

  <item rdf:about="http://blog.haradamaha.com/?eid=1202458">
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    <title>ピカソの隣人　映画を観にいく</title>
    <description>
(歓迎！メドベージェフ大統領。）

二月最後の日、フランス北部を襲った春嵐は、実はかなりの被害をもたらした。某河畔の町が大洪水に見舞われ、家々が水没し、50名もの人々が亡くなったという痛ましい事態に。

しかも、強風のため飛行機の発着が大幅に乱れ、シャ...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="images/0317.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
(歓迎！メドベージェフ大統領。）<br />
<br />
二月最後の日、フランス北部を襲った春嵐は、実はかなりの被害をもたらした。某河畔の町が大洪水に見舞われ、家々が水没し、50名もの人々が亡くなったという痛ましい事態に。<br />
<br />
しかも、強風のため飛行機の発着が大幅に乱れ、シャルル･ド･ゴール国際空港は大混乱となった。<br />
芸術雑誌編集のMさんは、ちょうど春嵐の日に帰国予定だったが、結局空港で一夜を明かした･･･とメールがきた。（「ピカソの隣人様。ドゴールの囚人より」という、この場に及んでイキなタイトルがついていた）<br />
そしてやなぎさんとうさちゃんご一行も空港で足止め。予定の飛行機に乗れず、半日以上も足止めされたということだった。（「これはパリに残りたいといううさちゃんの執念だと思う」と、やなぎさんは電話で言っていた･･･）<br />
<br />
そんな大変な日に、私が何をしたかというと･･･<br />
こんちゃんと映画を観に出かけた。しかも「アバター」を！<br />
<br />
せっかく初パリにて映画鑑賞なのだから、本音を言うと「勝手にしやがれ」とか観たいところだったが、字幕なしでフランス映画を鑑賞できるはずもない。<br />
「アバター」ならば英語で聴いて半分くらいわかれば、あとは映像を見てりゃあいい、というわけだ。<br />
<br />
こんちゃんの導きにより、「シャンゼリゼ劇場」なる映画館に出向く。<br />
凱旋門前のシャンゼリゼ大通りは、翌日来仏するロシアのメドベージェフ大統領歓迎のため、ロシア国旗をはためかせている。なかなかの壮観。<br />
<br />
さて「アバター」を観た感想（今さらですが）。<br />
うーん。お金かかっただろうなあ･･･<br />
<br />
私としては、シャンゼリゼ劇場で、こんちゃんと肩を並べてアメリカ映画をフランス語の字幕付きで観る、という行為自体が、なんだか愉快だった。<br />
<br />
いつかゴダールの映画をこの劇場で観てみたい。<br />
それまでに「勝手にしやがれ」30回くらいDVDで観て、字幕を暗記しとかなくちゃ。<br />
<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject></dc:subject>
    <dc:date>2010-03-17T16:40:12+09:00</dc:date>
    <dc:creator>Maha</dc:creator>
    <dc:rights>Maha</dc:rights>
  </item>

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    <title>ピカソの隣人　うさちゃんとともに魅惑の小部屋を訪問する</title>
    <description>最初から、予感はあった。
ハンスの『魅惑の小部屋』は、ぜったいにやなぎみわさんの趣味に合致する。
いやそれ以上に、うさちゃんのテイスト直球ド真ん中であると。

てなわけで、「八ツ星レストラン」訪問後、夢見心地のままにポンピドゥー･センターで開催中の「ELL...</description>
<content:encoded><![CDATA[
最初から、予感はあった。<br />
ハンスの『魅惑の小部屋』は、ぜったいにやなぎみわさんの趣味に合致する。<br />
いやそれ以上に、うさちゃんのテイスト直球ド真ん中であると。<br />
<br />
てなわけで、「八ツ星レストラン」訪問後、夢見心地のままにポンピドゥー･センターで開催中の「ELLEｓ」展を鑑賞、その足でハンス邸を訪ねることとなった。<br />
私があんまりしつこくハンスのことをこのブログに書くので、やなぎさんも「いったいどんな子なの？？」と興味津々。「うさちゃんが恋に落ちるかもしれないタイプの乙男」とだけ答えておく。<br />
例の古いホテルを改造したアパルトマンの白いドアを叩くと、「お待ちしてました〜」とまたもや白いエプロン姿のハンス登場。いまや完全にこのキャラが定着してしまっている。むむむッ、とうさちゃんが瞬時にして強く引っ張られるのがわかる。ハンスには、偉大なるアーティストと絶対的なる存在については耳タコなほどに事前情報を入れておいた。よって、ハンスはうさちゃんのために完璧な舞台装置を準備していた。<br />
それがこの「玉座」であります！<br />
<br />
<img src="images/03111.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（大仏殿ではありません。）<br />
<br />
アンティークチェアの上に台座を備え、可憐なカスミ草でクラウンを作ってお出迎え。その上にどっかと君臨するうさちゃん。テーブルの上にはキャンドルの光が煌煌と･････あれ、護摩は焚いてないんですか？木魚は？<br />
とまあ、大仏殿並みのセッティング。<br />
<br />
やなぎさんは「ジルベールがハトにえさをあげてたアパルトマンにそっくりだわ･･･」と、「風と木の詩」（竹宮恵子作）の中の一場面をありありと脳裏に浮かべている様子。白いエプロン姿でかいがいしくクレープを焼くハンスの姿を鑑賞して、「京都でクレープのおいしいカフェとか、ハンスがやったら受けそうだよねえ」と、けっこう本気で考えたりもした。<br />
<br />
<img src="images/03112.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（ポーの顔の上のクレープ）<br />
<br />
私は初めてハンス邸訪問時に、三島由紀夫X細江英公「薔薇刑」があることにド肝を抜かれたが、やなぎさんは「ああこれ、私も二冊持ってる。ふたりの違うアートディレクターがかかわったヴァージョンがあるからね」とサラリ。「でもさすがにフランス語版は持っていないわ〜」と。この時点で、この両者のデカダンな趣味のシンクロを見てしまった。<br />
<br />
それからさきは乙女ちっく＆やおいマンガ、森茉莉の世界など、どんどんシンクロの幅が広がり、最後には美輪明宏の「老女優は去りゆく」のCDをかけて（なんで持ってるんだ?!）、やなぎみわ＆ハンスの驚くべきシンクロナイズド・カラオケ状態となった。<br />
<br />
ちょっと想像していただきたい。パリの耽美な小部屋で、「老女優は去りゆく」の長いセリフ部分を暗誦するアーティストと美青年。テーブルの上のエドガー・アラン・ポーの顔の皿。その上で冷めていくチョコレートクレープ。そして大仏殿に鎮座し、ロウソクの光に揺らめくうさちゃん･･････。<br />
<br />
宇宙的にシュールなパリの一夜。忘れようにも忘れられるわけないってば。<br />
<br />
<img src="images/03113.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（初公開！ハンス。by やなぎみわ）<br />
<br />
<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject></dc:subject>
    <dc:date>2010-03-16T18:30:57+09:00</dc:date>
    <dc:creator>Maha</dc:creator>
    <dc:rights>Maha</dc:rights>
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    <link>http://blog.haradamaha.com/?eid=1201122</link>
    <title>ピカソの隣人　三ツ星レストランへおもむく</title>
    <description>やなぎさんとうさちゃんがパリにやってきた翌朝。ものすごいことが起こった。
春嵐がフランス北部を襲ったのだ。
明け方4時ごろ、風で窓がガタガタいい始める。風の強さは次第に増し、アパルトマンの屋根が吹っ飛ぶかと思うほどのいきおい。私の寝室は屋根裏なので、ほ...</description>
<content:encoded><![CDATA[
やなぎさんとうさちゃんがパリにやってきた翌朝。ものすごいことが起こった。<br />
春嵐がフランス北部を襲ったのだ。<br />
明け方4時ごろ、風で窓がガタガタいい始める。風の強さは次第に増し、アパルトマンの屋根が吹っ飛ぶかと思うほどのいきおい。私の寝室は屋根裏なので、ほんとうに吹き飛ばされるんじゃないかというくらいの恐怖を覚える。そのまま、まんじりともせず夜が明けた。<br />
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その日のランチは、うさちゃんお楽しみの三ツ星レストラン「ブリストル」に出向く予定だった。これもうさちゃん効果なのか、午前中には嵐は通過した模様。<br />
しかし天変地異とともにパリにやってくるとは、やはりうさちゃん、ただものではない…（やなぎさんとこんちゃんと私のあいだでは、この春嵐はうさちゃんがもたらした、ということで結論された）。<br />
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強風にもめげず、午前中はマイヨール美術館で開催中の「ヴァニタス」展を見に行く。これはなんというか面白い趣向の展覧会だった。<br />
要するに、ガイコツ。古今東西（といってもおもに西洋人）の美術家による、ガイコツをテーマにした作品が、これでもかッとばかりに展示されている。「なるほど･･･アーテイストである限り、ガイコツっていうテーマに一度は取り組まなくちゃならないのね…」とやなぎさんはしみじみ。むむっ、やなぎさんの次回作はまさかガイコツ･･･?!と、偉大なるアーティストのそばでそわそわする私。<br />
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マイヨール美術館は、昔の富裕層のアパルトマンが改造された美術館で、各部屋ごとにテーマ展の作品が展示されているのだが、ところどころにマイヨールの作品も常設展示されている。これがまた、これでもかッとばかりに豊満な女性の裸像がずらり。<br />
ガイコツと豊満なヌード。肉の分量ゼロor100。狙ったのかどうかわからないが、見終わったあと、「肉体も死んでしまえばただの骨････」という諸行無常の響きがあった。<br />
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さてお楽しみの三ツ星レストラン。<br />
日本では考えられないのだが、こちらの星付きレストランはとにかく殿様商売で、土日はどこもほとんどが休業。そこで、こんちゃん宅の近くにある五ツ星ホテル「ブリストル」の三ツ星レストラン（合わせて八ツ星）に、こんちゃんに予約を取ってもらった。「いちおう二名ということでお願いしといたけど、いいかな？」と。さすがに二名と一柱とは言えなかったようで･･･。<br />
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レストラン内はうさちゃん好みのゴージャス感が漂う。こなれた物腰なれどルックス地味なギャルソンに、「椅子をもうひとつお願いします」とすかさず頼む。一瞬「？」となったが、椅子を持ってきてくれた。そこにおもむろにうさちゃん登場。<br />
ギャルソン一瞬ピクリとなるが、うさちゃんにもにこりと笑いかけるあたりがさすがプロ。以後、遠巻きに私たちを眺めてはいたが、妙な顔ひとつしない。さすが三ツ星、あらゆる種類の金持ちが来るんだろうなあ･･････。<br />
「ちょっとなによ、ここ？　イケメンギャルソンがいないじゃないの？」と、うさちゃんのほうが文句を言っている。たしかにムムッとなるようなイケメンギャルソンはいない。もっとこなれた、ベテラン系の方々ばかりで、ちょっとがっかり。<br />
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<img src="images/03101.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（三ツ星レストランってここ？）<br />
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お料理は文句なくおいしく、プレゼンテーションもあざやか。ひとつひとつを堪能して、うさちゃんまたもやご満悦。次第に店内が混み始め、徐々にギャルソンが奥から出てくる。ふと気がつくと、あれもイケメン、これもイケメン、イケメンギャルソンのオンパレードになっていた。むむう、満席になるタイミングで出してきたか。さすが三ツ星･･･。ブラピ風、ギリシャ彫刻風、オリエント風･･････いつしか私たちは、料理でなくギャルソンのほうにすっかり気を奪われていた。<br />
ただし、私たちのテーブルの担当は、最初についた地味〜なベテラン。どことなくサラリーマン風、経理課の課長とかやってそうな生真面目な感じの彼を、私たちは「鈴木課長」と呼んで、勝手に親しんだ。<br />
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午後3時ぴったりに、ロビーにこんちゃんが迎えにくる。シンデレラを迎えにやってきたかぼちゃの馬車のごとく･･･パカラン、パカラン。<br />
春嵐の昼下がり、夢のランチのひとときでした。<br />
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<img src="images/03102.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（ブリストルロビーより、レストラン内盗撮。by ●んちゃん）<br />

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    <dc:date>2010-03-10T17:39:07+09:00</dc:date>
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    <title>ピカソの隣人　ワインを堪能する</title>
    <description>
（こんちゃん家の愛猫、次郎。うさちゃんの敵。）

やなぎみわさんと私、そしてうさちゃん。二人と一柱は、パリの友人・こんちゃん宅へ夕食に招かれた。

復習しておくと、こんちゃんは私にとって「パリと不可分」な存在。彼女がいてくれたからこそ、パリに長期滞在...</description>
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（こんちゃん家の愛猫、次郎。うさちゃんの敵。）<br />
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やなぎみわさんと私、そしてうさちゃん。二人と一柱は、パリの友人・こんちゃん宅へ夕食に招かれた。<br />
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復習しておくと、こんちゃんは私にとって「パリと不可分」な存在。彼女がいてくれたからこそ、パリに長期滞在するはずみがついた。頼れる存在ながら、天性の方向音痴はもはや芸風の域に達している、という人。<br />
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ご主人のフランス人、フィリップ（通称ぴーちゃん）は、ブルゴーニュワインが大好きで、自宅の地下カーヴに何百種類ものワインコレクションを持つ、その道のツウ。<br />
しかしながら、ヨメのこんちゃんはまったくの下戸。ちなみに私も下戸。<br />
以前、ぴーちゃんが運転してくれて、三人でブルゴーニュ地方に行ったことがある。すてきなヌーベル・キュイジーヌのレストランで、「このワインが最高に合うよ」とぴーちゃんに産直ブルゴーニュワインを勧められるも、「へえ〜」と感心するばかりで一滴も飲めないふたり。ちなみにぴーちゃんも運転手だから飲めない。いったいなんのためにブルゴーニュまで出張ったのか･･･遠峰一青（ワインマンガ「神の雫」に登場するワインコンサルタント）に聞かれたら張り倒されそうな話だ。<br />
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「なによあんたたち、こんなにお宝があるのに飲めないの?!」<br />
と、遠峰一青の代わりに私たちを罵倒したのは、もちろんうさちゃんである。<br />
ふたりと一柱をお出迎えしてくれたぴーちゃんは、まったく動じることなく偉大なアーティストと霊的存在を受け止めてくれた。そして、うさちゃんを地下カーヴへといざない、膨大なコレクションを見せてくれた。かつ、うさちゃんに「この一本を、あなたに･･･」とベストな飲みごろのワインを献上。うさちゃん、いたく感激。ああぴーちゃん、懐が深すぎます･･･。<br />
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<img src="images/03092.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（1992年ね、いいんじゃない。）<br />
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こんちゃん渾身のテーブルセッティングも麗しく、うさちゃんのための玉座も用意されていた。さらに、こんちゃん渾身のオニオンキッシュの美味なことこの上なし。うさちゃん、すっかりご満悦。ぴーちゃんに女心も動いた様子･･･。<br />
やなぎさんもすっかりリラックスし（もはやベルリンでのできごとは遠い夢のようだと）、ロゼシャンパンとワインを堪能。私も下戸ながら、ちょっとだけ堪能。美味いワインの味だけは、おぼろげながらわかるんだよなあ。<br />
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<img src="images/03093.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（なかなかのテーブル・セッティングね。）<br />
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<img src="images/03094.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（こんちゃん手製のキッシュ。美味すぎ！）<br />
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おそらくこんちゃんは、エリザベス女王来駕レベルの緊張感を持ってうさちゃんを迎えたことだろう。友の心遣いともてなしに感謝。<br />
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帰り際に雨が激しく降り始める。翌朝に大変なことが起こるのだが、それについては次回。
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    <dc:date>2010-03-09T20:14:02+09:00</dc:date>
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