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<feed version="0.3" xml:lang="ja" xmlns="http://purl.org/atom/ns#" xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"><title>Maharala Diary</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.haradamaha.com/" /><modified>2010-03-10T17:39:09+09:00</modified><tagline /><generator url="http://jugem.cc/">JUGEM</generator><entry><title>ピカソの隣人　三ツ星レストランへおもむく</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.haradamaha.com/?eid=1201122" /><id>http://blog.haradamaha.com/?eid=1201122</id><issued>2010-03-10T17:39:07+09:00</issued><modified>2010-03-10T08:39:07Z</modified><created>2010-03-10T08:39:07Z</created><summary>やなぎさんとうさちゃんがパリにやってきた翌朝。ものすごいことが起こった。
春嵐がフランス北部を襲ったのだ。
明け方4時ごろ、風で窓がガタガタいい始める。風の強さは次第に増し、アパルトマンの屋根が吹っ飛ぶかと思うほどのいきおい。私の寝室は屋根裏なので、ほ...</summary><author><name>Maha</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[やなぎさんとうさちゃんがパリにやってきた翌朝。ものすごいことが起こった。<br />
春嵐がフランス北部を襲ったのだ。<br />
明け方4時ごろ、風で窓がガタガタいい始める。風の強さは次第に増し、アパルトマンの屋根が吹っ飛ぶかと思うほどのいきおい。私の寝室は屋根裏なので、ほんとうに吹き飛ばされるんじゃないかというくらいの恐怖を覚える。そのまま、まんじりともせず夜が明けた。<br />
<br />
その日のランチは、うさちゃんお楽しみの三ツ星レストラン「ブリストル」に出向く予定だった。これもうさちゃん効果なのか、午前中には嵐は通過した模様。<br />
しかし天変地異とともにパリにやってくるとは、やはりうさちゃん、ただものではない…（やなぎさんとこんちゃんと私のあいだでは、この春嵐はうさちゃんがもたらした、ということで結論された）。<br />
<br />
強風にもめげず、午前中はマイヨール美術館で開催中の「ヴァニタス」展を見に行く。これはなんというか面白い趣向の展覧会だった。<br />
要するに、ガイコツ。古今東西（といってもおもに西洋人）の美術家による、ガイコツをテーマにした作品が、これでもかッとばかりに展示されている。「なるほど･･･アーテイストである限り、ガイコツっていうテーマに一度は取り組まなくちゃならないのね…」とやなぎさんはしみじみ。むむっ、やなぎさんの次回作はまさかガイコツ･･･?!と、偉大なるアーティストのそばでそわそわする私。<br />
<br />
マイヨール美術館は、昔の富裕層のアパルトマンが改造された美術館で、各部屋ごとにテーマ展の作品が展示されているのだが、ところどころにマイヨールの作品も常設展示されている。これがまた、これでもかッとばかりに豊満な女性の裸像がずらり。ガイコツと豊満なヌード。肉の分量ゼロor100。狙ったのかどうかわからないが、見終わったあと、「肉体も死んでしまえばただの骨････」という諸行無常の響きがあった。<br />
<br />
さてお楽しみの三ツ星レストラン。<br />
日本では考えられないのだが、こちらの星付きレストランはとにかく殿様商売で、土日はどこもほとんどが休業。そこで、こんちゃん宅の近くにある五ツ星ホテル「ブリストル」の三ツ星レストラン（合わせて八ツ星）に、こんちゃんに予約を取ってもらった。「いちおう二名ということでお願いしといたけど、いいかな？」と。さすがに二名と一柱とは言えなかったようで･･･。<br />
<br />
レストラン内はうさちゃん好みのゴージャス感が漂う。こなれた物腰なれどルックス地味なギャルソンに、「椅子をもうひとつお願いします」とすかさず頼む。一瞬「？」となったが、椅子を持ってきてくれた。そこにおもむろにうさちゃん登場。<br />
ギャルソン一瞬ピクリとなるが、うさちゃんにもにこりと笑いかけるあたりがさすがプロ。以後、遠巻きに私たちを眺めてはいたが、妙な顔ひとつしない。さすが三ツ星、あらゆる種類の金持ちが来るんだろうなあ･･････。<br />
「ちょっとなによ、ここ？　イケメンギャルソンがいないじゃないの？」と、うさちゃんのほうが文句を言っている。たしかにムムッとなるようなイケメンギャルソンはいない。もっとこなれた、ベテラン系の方々ばかりで、ちょっとがっくり。<br />
<br />
お料理は文句なくおいしく、プレゼンテーションもあざやか。ひとつひとつを堪能して、うさちゃんまたもやご満悦。次第に店内が混み始め、徐々にギャルソンが奥から出てくる。ふと気がつくと、あれもイケメン、これもイケメン、イケメンギャルソンのオンパレードになっていた。むむう、満席になるタイミングで出してきたか。さすが三ツ星･･･。ブラピ風、ギリシャ彫刻風、オリエント風･･････いつしか私たちは、料理でなくギャルソンのほうにすっかり気を奪われていた。<br />
ただし、私たちのテーブルの担当は、最初についた地味〜なベテラン。どことなくサラリーマン風、経理課の課長とかやってそうな生真面目な感じの彼を、私たちは「鈴木課長」と呼んで、勝手に親しんだ。<br />
<br />
午後3時ぴったりに、ロビーにこんちゃんが迎えにくる。シンデレラを迎えにやってきたかぼちゃの馬車のごとく･･･。<br />
春嵐の昼下がり、夢のランチのひとときでした。]]></content></entry><entry><title>ピカソの隣人　ワインを堪能する</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.haradamaha.com/?eid=1200952" /><id>http://blog.haradamaha.com/?eid=1200952</id><issued>2010-03-09T20:14:02+09:00</issued><modified>2010-03-09T13:09:20Z</modified><created>2010-03-09T11:14:02Z</created><summary>
（こんちゃん家の愛猫、次郎。うさちゃんの敵。）

やなぎみわさんと私、そしてうさちゃん。二人と一柱は、パリの友人・こんちゃん宅へ夕食に招かれた。

復習しておくと、こんちゃんは私にとって「パリと不可分」な存在。彼女がいてくれたからこそ、パリに長期滞在...</summary><author><name>Maha</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<img src="images/03091.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（こんちゃん家の愛猫、次郎。うさちゃんの敵。）<br />
<br />
やなぎみわさんと私、そしてうさちゃん。二人と一柱は、パリの友人・こんちゃん宅へ夕食に招かれた。<br />
<br />
復習しておくと、こんちゃんは私にとって「パリと不可分」な存在。彼女がいてくれたからこそ、パリに長期滞在するはずみがついた。頼れる存在ながら、天性の方向音痴はもはや芸風の域に達している、という人。<br />
<br />
ご主人のフランス人、フィリップ（通称ぴーちゃん）は、ブルゴーニュワインが大好きで、自宅の地下カーヴに何百種類ものワインコレクションを持つ、その道のツウ。<br />
しかしながら、ヨメのこんちゃんはまったくの下戸。ちなみに私も下戸。<br />
以前、ぴーちゃんが運転してくれて、三人でブルゴーニュ地方に行ったことがある。すてきなヌーベル・キュイジーヌのレストランで、「このワインが最高に合うよ」とぴーちゃんに産直ブルゴーニュワインを勧められるも、「へえ〜」と感心するばかりで一滴も飲めないふたり。ちなみにぴーちゃんも運転手だから飲めない。いったいなんのためにブルゴーニュまで出張ったのか･･･遠峰一青（ワインマンガ「神の雫」に登場するワインコンサルタント）に聞かれたら張り倒されそうな話だ。<br />
<br />
「なによあんたたち、こんなにお宝があるのに飲めないの?!」<br />
と、遠峰一青の代わりに私たちを罵倒したのは、もちろんうさちゃんである。<br />
ふたりと一柱をお出迎えしてくれたぴーちゃんは、まったく動じることなく偉大なアーティストと霊的存在を受け止めてくれた。そして、うさちゃんを地下カーヴへといざない、膨大なコレクションを見せてくれた。かつ、うさちゃんに「この一本を、あなたに･･･」とベストな飲みごろのワインを献上。うさちゃん、いたく感激。ああぴーちゃん、懐が深すぎます･･･。<br />
<br />
<img src="images/03092.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（1992年ね、いいんじゃない。）<br />
<br />
こんちゃん渾身のテーブルセッティングも麗しく、うさちゃんのための玉座も用意されていた。さらに、こんちゃん渾身のオニオンキッシュの美味なことこの上なし。うさちゃん、すっかりご満悦。ぴーちゃんに女心も動いた様子･･･。<br />
やなぎさんもすっかりリラックスし（もはやベルリンでのできごとは遠い夢のようだと）、ロゼシャンパンとワインを堪能。私も下戸ながら、ちょっとだけ堪能。美味いワインの味だけは、おぼろげながらわかるんだよなあ。<br />
<br />
<img src="images/03093.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（なかなかのテーブル・セッティングね。）<br />
<br />
<img src="images/03094.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（こんちゃん手製のキッシュ。美味すぎ！）<br />
<br />
おそらくこんちゃんは、エリザベス女王来駕レベルの緊張感を持ってうさちゃんを迎えたことだろう。友の心遣いともてなしに感謝。<br />
<br />
帰り際に雨が激しく降り始める。翌朝に大変なことが起こるのだが、それについては次回。]]></content></entry><entry><title>ピカソの隣人　ショッピングに繰り出す</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.haradamaha.com/?eid=1200761" /><id>http://blog.haradamaha.com/?eid=1200761</id><issued>2010-03-08T19:10:43+09:00</issued><modified>2010-03-08T12:04:29Z</modified><created>2010-03-08T10:10:43Z</created><summary>さて、噂のうさちゃん続報です。

前回のブログを見たうさちゃんよりコメントが入った。「正面の写真もなかなかいけるわね」と。ありがたきお言葉。そして、「趣味嗜好のところに、”珍獣好き”っていうのも加えてほしいわ」。はは〜〜っ（ひれ伏す）。ということで、前回...</summary><author><name>Maha</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[さて、噂のうさちゃん続報です。<br />
<br />
前回のブログを見たうさちゃんよりコメントが入った。「正面の写真もなかなかいけるわね」と。ありがたきお言葉。そして、「趣味嗜好のところに、”珍獣好き”っていうのも加えてほしいわ」。はは〜〜っ（ひれ伏す）。ということで、前回のブログに書きくわえておりますので、再読されたし。<br />
<br />
ベルリンでの禁欲生活から解放されたやなぎさんとうさちゃんは、「お腹がすいたから牡蠣とイケメンギャルソンの両方を味わいたい」、とおっしゃる。そんなわけで、まずは近所の人気ビストロ「ル・プログレ」へ出かけた。そこでイケメンギャルソンにシャンパンと生ガキをご奉仕されて、いたくご満悦のうさちゃん。<br />
<br />
<img src="images/0308.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（カキ、美味だわあ。）<br />
<br />
ところで、わがアパルトマンの周辺は、いまパリでもっともホットなショッピングエリアである。<br />
サン・ジェルマン・デ・プレやマレにはブランドショップや雑貨屋がひしめいているが、ここ北マレではセレクトショップや独立系ブランドなどが目白押し。この周辺を歩いて心ときめかない女性（にょしょう）はいない。少なくとも、われら二人と一柱は、もろにハートを撃ち抜かれてしまった。<br />
私は普段からこのへんをぶらぶらして、「いやいや、誘惑に負けてはだめだ」と自分をいさめてきたのだが、禁欲生活から解放されたやなぎさんとうさちゃんにうっかりシンクロしてしまい、まさしくパンドラの箱を開けてしまった。<br />
結局、私たちは、うちのアパルトマンから半径100メートル以内にあるすべてのブティックをつぶさにチェックし、そこで3時間を費やした･･･。<br />
何しろ日曜日のパリではほとんどの店が閉まっているので、「今日（土曜日）1日ですべてのものを買い尽くしなさいよ！」とうさちゃんより指令がくだったのだからしょうがない。とまあこんな感じで、うさちゃんはやなぎさんと私、二人のにょしょうの欲望を後押ししてくれる存在でもある。<br />
<br />
結果、私の財布はカラになった･･･。<br />
<br />
さて、夕食はこんちゃん宅に招かれている。<br />
こんちゃんには、やなぎさんたち到着前からうさちゃんという「存在」についてかさねがさねレクチャーをしておいた。そのせいか、こんちゃんの中ではやなぎさんとうさちゃんがすでに渾然一体化している様子。ご主人のフィリップ（通称ぴーちゃん）にいたっては、不思議な存在がやってくる、とだけしかこんちゃんに聞かされていないらしい。さて、うさちゃんとご対面時にどんなリアクションをするだろうか･･･。<br />
<br />
ふう。なんだかまた息切れがしてきたので（うさちゃん効果）、続きは明日。<br />
<br />
<br />
]]></content></entry><entry><title>ピカソの隣人　偉大なるアーティストの来訪を受ける</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.haradamaha.com/?eid=1200559" /><id>http://blog.haradamaha.com/?eid=1200559</id><issued>2010-03-07T17:29:57+09:00</issued><modified>2010-03-08T09:47:15Z</modified><created>2010-03-07T08:29:57Z</created><summary>先週、アーティストのやなぎみわさんがパリへやってきた。

やなぎさんは、いま、もっとも輝いている写真・映像のアーティスト。
世界最大の現代アートの祭典・ヴェネチア･ビエンナーレで、昨年、日本代表アーティストに選ばれた。東京都写真美術館や国立国際美術館で...</summary><author><name>Maha</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[先週、アーティストのやなぎみわさんがパリへやってきた。<br />
<br />
やなぎさんは、いま、もっとも輝いている写真・映像のアーティスト。<br />
世界最大の現代アートの祭典・ヴェネチア･ビエンナーレで、昨年、日本代表アーティストに選ばれた。東京都写真美術館や国立国際美術館でも個展を果たし、いまや世界が注目するアーティストである。<br />
<br />
5年ほど前に、私は、上海で「上海COOL」というアジアのグループ展の企画にキュレーターとして参加したのだが、そのときにやなぎさんの代表作「エレベーターガール」を出品していただき、以来のご縁だ。<br />
実は、私の小説「＃９」（上海の洋館を舞台にした恋愛小説）の表紙を、上海にて撮りおろしていただいてもいる。世界的なアーティストにわざわざ表紙写真を撮りおろしてもらうとは、まったくキュレーターをしていてよかった、とわが身の幸運を思わずにはいられない。<br />
<br />
そしてここだけの話だが、やなぎさんと私がかくも親しくなったのには、私がアーティストとして彼女を尊敬している以外にも深いわけがある。<br />
<br />
それは････「うさちゃん」の存在である。<br />
<br />
なんというか、非常に説明しづらいのだが、やなぎさんには「うさちゃん」というこの世の摂理を超越した絶対的な存在がある。見る人が見ればお姫様にも征服者にも宇宙からの来訪者のようにも見えるこの「存在」は、やなぎさんが幼い頃から共にあり、もはややなぎさんと不可分な存在である。<br />
<br />
そして驚くべきことに、この「存在」はしゃべる。<br />
<br />
かつ、うさちゃんは恐ろしいほどに趣味嗜好がはっきりしている。<br />
□イケメン好き。□ワインとブランデー、ロゼシャンパン好き（ワインの銘柄はロマネ･コンティ）。□肉食（ジビエ、とくにウサギ肉は大好物）□葉巻はキューバ産に限る。□ロココ系装飾を好む（ドレスはすべてフリル、フサフサ、ベルベット、シルクなど装飾過多）□ブランド好き（エルメスなど伝統ブランドに偏りがある）□多分に「ドS」の気がある　□珍獣好き（四川省にてパンダ養育園を訪問、竹をむさぼるパンダにヤキを入れた経験あり。将来の夢はマダガスカル島に行って珍獣たちを支配下に置く）････などなど、枚挙にいとまがない。<br />
<br />
うさちゃんを見ていると、女とはかくあるべし、という女性（にょしょう）の業の深さと生きざまを見せつけられる思いだ。<br />
やなぎさんも私も、うさちゃんのようにはとてもじゃないが生きられない。だからこそ、うさちゃんの存在に励まされ、また憧れもする。こんなふうに生きていけたら、女として最高に幸せだろうなあ、と･･･。<br />
<br />
などと書いても、なんなんだいったい?!　と普通の人々には思われること間違いなしだが･･･<br />
<br />
まあ、とにかくやなぎさんとうさちゃんがパリにやってきた。<br />
やなぎさんは、雪の降る寒いベルリンのギャラリー（巨大な倉庫を改装した700平米もあるギャラリー）で個展のオープニングがあり、その帰りにパリに立ち寄ってくださった。なんでも、ベルリンでは展示作業とオープニングのバタバタで大変禁欲的な生活を送ったらしく、うさちゃんいわく「さっさとパリに連れてきなさいよ!!」とのことで。<br />
<br />
で、パリにやってきた一人と一柱（うさちゃんはある意味霊的存在なので、このように数えさせていただきます）は、このあと欲望を噴出させることになる。<br />
<br />
うさちゃんのことを記述するのに異様に気をつかい、ちょっと息切れがするので、うさちゃん in Paris　の報告は、次回まで待たれよ。<br />
<br />
<img src="images/0306.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（芸術家に霊感をあたえるミューズ、うさちゃん。）<br />
<br />
]]></content></entry><entry><title>ピカソの隣人　またもや夜ルーブルに出かける</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.haradamaha.com/?eid=1199862" /><id>http://blog.haradamaha.com/?eid=1199862</id><issued>2010-03-04T08:12:15+09:00</issued><modified>2010-03-04T04:25:25Z</modified><created>2010-03-03T23:12:15Z</created><summary> 
（グランギャラリーの展示）

先週の金曜日、芸術雑誌の編集者・MさんとカメラマンのHさんがアパルトマンへやってきた。
プレスツアーでパリへ来たのだが、私がルソー関連の小説を書くことを、このまえパリへ行ってきた同僚のIさんから聞かされて、興味を持ってくだ...</summary><author><name>Maha</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[ <img src="images/342.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（グランギャラリーの展示）<br />
<br />
先週の金曜日、芸術雑誌の編集者・MさんとカメラマンのHさんがアパルトマンへやってきた。<br />
プレスツアーでパリへ来たのだが、私がルソー関連の小説を書くことを、このまえパリへ行ってきた同僚のIさんから聞かされて、興味を持ってくださった。今度私がバーゼルのルソー展を見に行くので、そのリポートを寄稿してほしいとのことだ。もちろん、喜んで！<br />
Mさんたちはポンピドゥー･センターの足元にある「ブランクーシのアトリエ」を再現した分館のそばのホテルに投宿していた。で、自称「ブランクーシの隣人」。そういえばIさんはクリュニー美術館（中世のユニコーンのタペストリーで有名）の隣に泊まっていたから「一角獣の隣人」。パリはどこに泊まっても美術館や芸術家の隣人になれるのだからすてきだ。<br />
<br />
アパルトマン1階の超人気ビオカフェ「ローズカフェ」に早めに行って席を取る。Mさんたちとともに、ようやく初めてローズカフェでランチをすることができた。おいしいにはおいしかったが、日本のカフェ飯とどこが違うんだろう。それなのにリゾットが2000円って･･･。日本のカフェのレベルも上がったもんだ、とパリのカフェにてしみじみ思う。<br />
<br />
さて夜は再び夜ルーブルへ。<br />
今度は前回見残したギリシャ、エジプトを中心に回ることにする。<br />
いやあ、それにしても私の好みの小物が満載。<br />
もっともすばらしかったのは、紀元前300-400年前（つまりいまから2300年ほど前）のローマ時代の小オブジェを集めたギャラリー。<br />
ガラスのケースにバランスよく展示し、下から照明をあてている。それが夜の暗いギャラリーにふわっと浮かびあがって、なんとも幻想的。<br />
<br />
<img src="images/341.JPG" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
<br />
19世紀後半に、このローマ時代の小オブジェを変質的に集めた何某というコレクターがいたらしい。彼の死後、コレクションはルーブルに寄贈された。やたら大型作品が目白押しのルーブルにあって、これらの小オブジェは夢のように軽やか。そして「ほ、ほしい･･･！」と本気で私を悶絶させるものばかり。<br />
百の言葉で語るよりも、ビジュアルがモノを言う。ごらんください、この美しきオブジェの数々！<br />
<img src="images/343.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（ピカソみたいなローマのオブジェ）<br />
<img src="images/344.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（ローマ時代の犬のオブジェ）<br />
<img src="images/345.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（天使のディスプレイも見事！）<br />
<img src="images/346.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（鳩のオブジェ、マジで欲しい・・）<br />
<img src="images/347.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（ローマ時代のガラス）<br />
<img src="images/348.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（こんな可愛い鳥のオブジェが！）<br />
<img src="images/349.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（瓶の美しさたるや・・）<br />
<br />
そして奥の院にはギリシャ時代のアンフォラの部屋を発見。ぞっとするほどの美しさと、圧倒的なボリューム。なんだってこんなにお宝だらけなんだ･･････。<br />
<br />
<img src="images/3410.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（ギリシャのアンフォラの部屋。何個あるんだ・・）<br />
<img src="images/3411.jpg" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（ギリシャのフクロウたち）<br />
<br />
さらに10-14世紀のドイツ、北方の木彫の部屋に行きつく。マグダラのマリアがガラスケースの中で息づき、昇天するキリスト像はほんとうに宙に浮いているかのごとき軽やかさ。なんなんだ、このモダンっぷりは。これが700年まえのものとはとても思えない。舟越桂かと思った。<br />
<br />
<img src="images/3412.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（14世紀、マグダ○○のマリア？）<br />
<img src="images/3414.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（どうです、この浮遊感！）<br />
<br />
窓の外に夜の帳が下り、セーヌの川面にはオレンジ色の明かりが揺らめく。何度来ても、何度見ても美しい。ほんとうに帰りがたい。<br />
やはり、ルーブルは夜に限る。いまのところは。<br />
<br />
<br />
]]></content></entry><entry><title>ピカソの隣人　グスタフ・エッフェルの末裔に会う</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.haradamaha.com/?eid=1199589" /><id>http://blog.haradamaha.com/?eid=1199589</id><issued>2010-03-02T21:21:34+09:00</issued><modified>2010-03-03T22:31:43Z</modified><created>2010-03-02T12:21:34Z</created><summary>
（エッフェル氏直系男児！）

パリっていろんな人がいる。
ずいぶん前に、ピカソの孫に会ったことがある。彼の名字も当然ピカソだったが、自分のおじいさんのことを「ピカソ」と呼んでいた。まあ一種の固有名詞だからな。
そしてこのたびは、縁あって、グスタフ・エ...</summary><author><name>Maha</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<img src="images/A50302.JPG" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（エッフェル氏直系男児！）<br />
<br />
パリっていろんな人がいる。<br />
ずいぶん前に、ピカソの孫に会ったことがある。彼の名字も当然ピカソだったが、自分のおじいさんのことを「ピカソ」と呼んでいた。まあ一種の固有名詞だからな。<br />
そしてこのたびは、縁あって、グスタフ・エッフェル直系の末裔、サヴァン・イエットマン・エッフェルさんにお会いした。<br />
ええ、そうです。もちろんあのエッフェル塔のエッフェルさんです！<br />
<br />
エッフェルさんの奥様は、実は日本人。ゆきさんと言う。<br />
さらにおもしろいことには、エッフェルのひいひい孫（？）のサヴァンは、なんとアニメーション映画の監督にしてプロデューサー。子供のころから日本のアニメを見て育ち、好きが高じてとうとう自分でアニメ映画を作ってしまった。「オーバン・スターレーサーズ」というこの作品は、日本にサヴァンが長期滞在して作った渾身の作。日本のアニメスタジオと組んで制作され、数年前にNHKｰBSでも放映されたらしい。そしてそのとき、未来の妻となるゆきさんとも出会いを果たした。ゆきさんもCGアニメを制作するその筋のプロフェッショナル。作品が誕生したのち、ふたりは結婚した。そしていま、７か月になるかわいい男の子がいる。<br />
<br />
サヴァンはものすごく明るくて、よくしゃべり、くるくると表情を変える、生きたアニメみたいな人。ゆきさんいわく「いつもよくしゃべるなーと思いながら聞いています」とのこと。大好きなアニメや映画の話になると、もう止まらないらしい。世界中の誰もが知っている、世界一有名なタワーをデザインしたエッフェルの末裔には、やはりとめどなくクリエイターの血が流れているようだ。一目会っただけで、「この人物･･･ただものではない」と思わせる引きの強さがある。<br />
<br />
一方、ゆきさんは快活でしっかりものの妻というイメージ。いまはベベ（赤ちゃん）を育てることに集中しているが、仕事復帰の日も近いという。「親がどういう仕事をしているか、生き方を見せるのも大事なことだから」と。両親ともに熱きクリエイター、エッフェル直系のひいひいひい孫（？）のベベちゃんは、さて、どんな人物に成長することやら。<br />
<br />
世界じゅう、どの国に行っても、才能あふれるクリエイターに会うのは至福の時間。なぜか私の周りには、そういう人がたくさん集まってくる。っていうか、こっちから彼らの中に入っていくから、かな。<br />
<br />
また近い将来、エッフェル夫妻が日仏合作のアニメを創ってくれる日を楽しみに待とう。]]></content></entry><entry><title>ピカソの隣人　いとも華麗なる食卓に着く</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.haradamaha.com/?eid=1198599" /><id>http://blog.haradamaha.com/?eid=1198599</id><issued>2010-02-27T18:47:58+09:00</issued><modified>2010-02-27T12:11:34Z</modified><created>2010-02-27T09:47:58Z</created><summary>
（ハンス手製のポトフ。絶品！）

お待たせしました。ハンスの小部屋、続報です。

っていうくらい、私の知り合いのあいだでハンス人気が爆発。
「さっさと顔出ししてくれ」とのリクエストも相次いでおりますが、さてどうしますかねえ･･･ほほほ。

まあとにかく...</summary><author><name>Maha</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<img src="images/38181.JPG" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（ハンス手製のポトフ。絶品！）<br />
<br />
お待たせしました。ハンスの小部屋、続報です。<br />
<br />
っていうくらい、私の知り合いのあいだでハンス人気が爆発。<br />
「さっさと顔出ししてくれ」とのリクエストも相次いでおりますが、さてどうしますかねえ･･･ほほほ。<br />
<br />
まあとにかく、いとも耽美なる小部屋でハンスの手料理をいただきました。<br />
<br />
まずアペリティフは生イチゴとオレンジジュースのミックスジュース、乙女なピンク色が春を演出しています。<br />
そしてお料理。ハンスは最近マクロビに凝っているらしく（私もかつてはハマりました）、ビネガー風味の野菜をお寿司風にしたものと、れんこんのすり身揚げ、そして私の大好物のポトフを作ってくれた。ちまちまとハサミで切った春雨も揚げて、れんこんボールの周りに散らすという芸の細かさ。ちなみに私は何一つ手伝いませんでした（こんちゃんは春雨を切る係担当）。<br />
まあていねいで繊細なお味で、どれも大変おいしゅうございました。<br />
それにしてもパリでこんな料理を食べさせられるとは思わなんだ。しかもれっきとした男子の部屋で･･･。<br />
<br />
自分が主役そっちのけでもてなしてくれたハンスの心意気がまことによい。彼の料理とテーブルセッティングも、魅惑の小宇宙と完璧な調和がとれていた。<br />
それにしても金色のナプキンリングを持っている男子っていうのに人生で初めて会った気がする。<br />
<br />
さてお楽しみはこんちゃんが特注してくれたサダハル・アオキのバースデーケーキ。六本木ミッドタウンの店じゃないですよ、パリのラファイエットの店ですよ！それがこんな感じ。↓　おお、トレビアンっ！！<br />
<img src="images/g2974m.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
<br />
ところで、このケーキがのっかっている銀の盆もハンスのコレクション。どんな生活を心がければこんな盆を普通に使えるんだろうか･･･。<br />
<br />
でもって、そのケーキをのせる皿がこれまた･･････。<br />
フランス文豪シリーズの皿！彼の信奉者（？）からのバースデーの贈り物だそうだ。ランボオその他4名の19世紀の文豪たちの顔が皿になっている。グラスの底に顔があってもいいじゃないか、と言ったのは岡本太郎だった。関係ないけど。<br />
「お好きな文豪を選んでください」とハンスに言われ、私はヴォードレールをチョイス。<br />
で、「ヴォードレールの顔の上のサダハル・アオキのケーキ」の出来上がり。「手術台の上のこうもり傘とミシンの出会い」（マルセル・デュシャン）みたいだ。<br />
<br />
<img src="images/AA82AD.JPG" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
<br />
それにしてもハンスという人物は、パリでしか生きられない男子のような気がする。なんだか東京に持ってきたとたん、元気がなくなるミモザの花の化身ような。美しきパリの、麗しのとらわれびと。･･････が、エプロンつけてれんこんのすり身を作っているのを見るも、いと愉し。<br />
<br />
今度はクレープを作ってくれる約束をして、深夜帰宅。<br />
帰る道々、「なんか負けられねぇな」と考える。何が負けられないのかわかんないけど。]]></content></entry><entry><title>ピカソの隣人　いとも耽美なる小部屋に招かれる</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.haradamaha.com/?eid=1198098" /><id>http://blog.haradamaha.com/?eid=1198098</id><issued>2010-02-25T06:32:25+09:00</issued><modified>2010-02-25T13:53:26Z</modified><created>2010-02-24T21:32:25Z</created><summary>
（耽美の小宇宙。ハンスの部屋）

いとも耽美なる小部屋。
などと書けばいかにも怪しいが、実際怪しい場所だった。
その小部屋とは、乙男（オトメン）・ハンスの部屋のことだ。

我が新刊「インディペンデンス・デイ」が日本で発売された2月22日、ここパリではハ...</summary><author><name>Maha</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<img src="images/B18B.JPG" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（耽美の小宇宙。ハンスの部屋）<br />
<br />
いとも耽美なる小部屋。<br />
などと書けばいかにも怪しいが、実際怪しい場所だった。<br />
その小部屋とは、乙男（オトメン）・ハンスの部屋のことだ。<br />
<br />
我が新刊「インディペンデンス・デイ」が日本で発売された2月22日、ここパリではハンスが30歳になった。<br />
「ささやかなお誕生日会を開くのでいらしてください」とハンスに誘われた。「ものすごくちっちゃなネズミ小屋ですけど･･･」と。ネズミが小屋に住んでるっていうのは聞いたことがないが、どうやら「ウサギ小屋以下」との謙遜あっての表現らしかった。<br />
<br />
しかし私はかねてから洞察していた。<br />
この乙男、ただものではない。なんといってもグレゴリオ聖歌を聴きにいくのに牧師ルックで現れる周到さである。私が病気で倒れると知るや、おかゆ（しかも白米玄米の二種類）を持ってくる気のきき方である。おそらくハンパなく美的な部屋に住んでいるに違いない。ぜひのぞき見したい、いや、見てみたい！ということで、こんちゃんがケーキ（サダハル・アオキの特注ケーキ）、私が花束（白が基調のプリンセスっぽいアレンジ）を、それぞれに持って、いざ参上。<br />
<br />
ハンスのアパルトマンを探して10区をうろつく。入り口からして異様だった。倉庫だかオフィスだか、あきらかに住居っぽくない雰囲気がそこはかとなく漂う。黒い鉄のエレベーターをガシャンと閉めて、6階へ。小さなドアをノックすると、「いらっしゃ〜い」と、白エプロンがまぶしいハンスが満面笑みで現れた。<br />
<br />
ハンスのアパルトマン、実は1920年代頃に作られたホテルなんだと。なるほど、いわれてみれば入口にフロントっぽいカウンターがあった。<br />
ハンスの部屋はわずか18&#65533;ほどの小さなシングルルームだったが、予感的中。まさしく魅惑の小宇宙だった。まったくもって生活感がなく、ハンスの部屋は徹子の部屋のセット以上に舞台装置感があふれていた。<br />
<br />
<img src="images/d432s.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（ハンスの部屋。壁にはハンス・ヴェルメールのエッチングが）<br />
<br />
部屋に所せましと置かれたアンティーク風家具、古いミシン、本、最近衝動買いしたというハンス・ヴェルメールのエッチング。食器棚の奥にいたるまでハンスの美学が貫かれている。とにかく「目に触れるものは全部すてきでなくちゃいやッ！」という哲学がそこはかとなく感じられる。ちなみにテーブルはIKEAで新品を買ってきて、わざと古く見えるように削ったんだとか。ついでながらデスクにうずたかく積まれた美術書の一番上に、三島由紀夫X細江英公の「薔薇刑」フランス版がのっかっていた。<br />
<br />
「ちょっと待っててくださいね〜。いま、マクロビレシピのお野菜中心のお食事用意しますから･･･」と、ハンスは小さなキッチンカウンターでれんこんのすり身などを作っている。こんちゃんと私は、おちつきなくそわそわ、きょろきょろ。まるでクラス一かわいい女子の家に初めてお呼ばれした無骨な男子生徒2名って感じだ。だって、あきらかに私たち異物なんだもの･･････。<br />
<br />
さてハンスの手料理がどんなであったか、続きは明日書くことにする。<br />
<br />
<img src="images/68082.JPG" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（麗しのテーブル・セッティング）<br />
<br />
<br />
<br />
]]></content></entry><entry><title>ピカソの隣人より　新刊のお知らせ</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.haradamaha.com/?eid=1197847" /><id>http://blog.haradamaha.com/?eid=1197847</id><issued>2010-02-23T20:38:03+09:00</issued><modified>2010-02-24T02:08:47Z</modified><created>2010-02-23T11:38:03Z</created><summary>遠きパリより、日本での新刊のお知らせです。


新刊「インディペンデンス・デイ」

2月22日、日本では平成22年2月22日の切符とか切手を買うのに駅の窓口や郵便局の窓口に長蛇の列ができたと聞く。
同じ日、私の新刊も書店に並んだはずだ（書店に長蛇の列、という情...</summary><author><name>Maha</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[遠きパリより、日本での新刊のお知らせです。<br />
<br />
<img src="images/430D.jpg" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
新刊「インディペンデンス・デイ」<br />
<br />
2月22日、日本では平成22年2月22日の切符とか切手を買うのに駅の窓口や郵便局の窓口に長蛇の列ができたと聞く。<br />
同じ日、私の新刊も書店に並んだはずだ（書店に長蛇の列、という情報は入っていない）。<br />
タイトルは「インディペンデンス・デイ」。<br />
<br />
タイトルだけ聞くと、「革命モノ？」「戦闘モノ？」と思われてしまいそうだが、悩み苦しみつつも成長し前進する、世のすべての女性たちに捧げるつもりで書きあげた一冊である。キャッチフレーズは、「ひとりの女性に、ひとつの独立を！」<br />
こつこつと日々を生きていく中で、自分なりの革命や、悩みや苦しみからの独立を果たした女性たちの物語である。<br />
<br />
こういう仕事をしているせいか、周囲の人たちのことをはからずも観察していることがある。そして、「大変だな」「だけどがんばっているんだな」と感慨深い気持ちを抱くことがよくある。<br />
それは、子育てしながらばりばり働く友人だったり、旅先の小さな宿の夫婦だったり、デパートのトイレで出会った清掃係のおばさんだったり、さまざまだ。<br />
とても親しい友人の悩みを聴いて、彼女を励ましたいと思って書いたこともある。あるいは、まったく見知らぬ通りすがりの人、けれど何かとても印象的な人を一瞬みつけて着想したこともある。<br />
悩み、苦しみ、でも自分なりに歩みだして、輝いている女性たち。<br />
そういうすべての「ふつうの女性たち」を、私なりに応援したい、と願って書き綴るうちに、24話の短編集になった。<br />
実はひとつひとつの物語はさりげなくつながっていて、ある物語に登場したちょい役の登場人物が次の物語の主役になっている。だから、最初からつなげて読んでいただけると、それぞれの登場人物が成長していくさまが見られるようになっている。<br />
<br />
本作の出版社、PHP研究所の担当編集者、Kさんは、文芸誌「文蔵」に本作を連載しているときも、また本にまとめるときも、本作に心を寄り添わせ、たいへんていねいな仕事をしてくださった。Kさんは堅実かつ心あたたかな好青年で、本作連載中に、とあるエピソードを期せずして提供してくれた。Kさんが体験したという出来事があまりにもおもしろかったので、ご本人の承諾を得て、本作のひとつにその話を書いた。そのエピソードは、「幸せの青くもない鳥」という章に登場する。これを読むと、Kさんがどんなに愛すべきキャラクターなのか、読者の方々にもきっと伝わると思う。Kさん、ほんとうにありがとうございました。<br />
<br />
などと書くと、あとがきのようだが、本作にはあとがきをつけなかったので、この場を借りてあとがきということにしておく。<br />
<br />
ちなみに作者名は「原田マハ」。「ピカソの隣人」ではないので、お間違えなく。<br />
<br />
]]></content></entry><entry><title>ピカソの隣人　切符を買いにいく</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.haradamaha.com/?eid=1197629" /><id>http://blog.haradamaha.com/?eid=1197629</id><issued>2010-02-22T19:14:06+09:00</issued><modified>2010-02-22T11:46:36Z</modified><created>2010-02-22T10:14:06Z</created><summary>
（エスト（東）駅）

電車の切符を買いに行くくらいでブログを書くっていうのもかなりのんきな話ではある。
しかし、とにかく切符を買いにいった。
3月上旬に、スイスのバーゼルという都市へ小旅行に出かける。バーゼルは毎年大きなアートフェアが行われ、ヨーロッ...</summary><author><name>Maha</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<img src="images/5utQ.JPG" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（エスト（東）駅）<br />
<br />
電車の切符を買いに行くくらいでブログを書くっていうのもかなりのんきな話ではある。<br />
しかし、とにかく切符を買いにいった。<br />
3月上旬に、スイスのバーゼルという都市へ小旅行に出かける。バーゼルは毎年大きなアートフェアが行われ、ヨーロッパ最古の公立美術館があるアートタウンだ。そんなこともあり、新作小説の舞台のひとつにしようと最初から考えていた（もちろんパリがメインの舞台となるのだが）。そして偶然にも、いま現在、バイラー美術財団の美術館でルソーの回顧展をやっている。パリの美術館所蔵のルソー作品は、ただいまほぼすべてがバーゼルに出張中というわけ。<br />
一石二鳥ということで、とにかくいまからバーゼル行きを楽しみにしている。<br />
<br />
日本でも世界でも電車の旅が大好きな私は、今回も超特急TGVでスイス入りをしようと目論んだ。<br />
パリでの私のお目付け役・頼れる友人こんちゃんに相談したところ、さっそくネットでチケットを予約してくれた（ご主人のフィリップがほとんど裏操作をしてくれたとのこと）。が、安いチケットを買うには直接駅の「みどりの窓口」的なところへ行ったほうがいい。そこで、こんちゃんが「一緒に駅へ行こう」と言う。そのためにわざわざ出てきてもらうのも申し訳なかったのだが、「いいからいいから」と、付き合ってくれた。<br />
<br />
私もかなりの方向音痴なのだが、実はこんちゃんは極端な方向音痴で、ほとんど芸風になっている。パリに住んで8年になるが、いまだに町を歩いていて「いまどこにいるんだろう」と迷うらしい。ランドマークの見落とし方にも天性のものがある。先日も目抜き通りのひとつ、リヴォリ通りを歩きながら「昔この辺に住んでたんだよね〜なつかしいなあ」ときょろきょろ。と、大きな歴史的建造物を発見した私が「あれ、ノートルダム寺院だ！」と叫ぶと、「あーほんとだ、修復終わったんだ〜。私が近所に住んでた頃はずっと修復してたんだよね」と語って聞かせてくれた。<br />
ちょっと待てよ、なんかヘンだな･･･と、あとから地図で確認してみると、それはサン・ジャックの塔だった。ノートルダムとはロケーションも形も人の集まり方も何もかもが違うのに、ノートルダムだぁ〜と見上げるおのぼりさん二人･･･。ってな具合である。<br />
<br />
今回も私のアパルトマンからそんなに遠くない「エスト（東）駅」へ行くのに、きょろきょろそわそわ。チケット売り場を探してうろうろ。チケットを買うのにどきどき。ふたりしておのぼりさん度全開である。<br />
が、無事切符を買い終わると「よかったよかった、買えた！」と、こんちゃんは自分のことのように喜んでくれた。<br />
ああ友よ。こんちゃんがいてくれるおかげで、どれほど私のパリ生活が楽しく豊かになっていることか。<br />
<br />
駅前の「カフェ・ド・ガレ・ド・レスト」（喫茶東駅、と呼びたくなるようなカフェ）で一息つく。出発前の、あるいは到着後の旅人たちでにぎわう店内。ちょっと薄めのショコラ・ショーを飲みながら、友とのおしゃべりはいつまでも尽きない。<br />
<br />
切符を買いにいっただけなのに、こんなに楽しい。<br />
友のいるパリは、どんなささやかな街角も、さえないカフェでさえも、ほんとうに輝いて見える。]]></content></entry><entry><title>ピカソの隣人　蚤の市へ行く</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.haradamaha.com/?eid=1197423" /><id>http://blog.haradamaha.com/?eid=1197423</id><issued>2010-02-21T19:34:44+09:00</issued><modified>2010-02-21T11:42:21Z</modified><created>2010-02-21T10:34:44Z</created><summary>
（oberkampf蚤の市）

ガートルート・スタインに啓示を受けてしまったので、近所をぶらぶらしに出かけた。
付近の地図を見ると運河が近くにあってなかなかよい風景らしいので、見にいくことにする。そっちの方向に歩いて行くと、偶然蚤の市に出くわした。
おお！と...</summary><author><name>Maha</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<img src="images/E52.JPG" width="353" height="256" alt="" class="pict" /><br />
（oberkampf蚤の市）<br />
<br />
ガートルート・スタインに啓示を受けてしまったので、近所をぶらぶらしに出かけた。<br />
付近の地図を見ると運河が近くにあってなかなかよい風景らしいので、見にいくことにする。そっちの方向に歩いて行くと、偶然蚤の市に出くわした。<br />
おお！とばかりに、2時間ほどかけてじっくりと品定め。<br />
<br />
灰皿や銀食器、ロココ調家具まで、実にさまざまなものがある。売れない画家の古い絵を売っている店もあり、興味津々で掘り出し物を探す。<br />
ずっとまえに、確かロンドンの蚤の市で、マティスっぽい素描画をみつけたことがある。値段は10万円くらいだった。まさかと思って「これはマティスか？」と尋ねると、店主のおじさんが「そうだ」と返事。「ほんとにマティスなの？」とさらに訊くと、「おれがそう思ってるから、そうだ」と言われた。なるほど、掘り出し物とはそういうものなのかもしれない。<br />
<br />
<img src="images/AB30.JPG" width="256" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（犬連れのマドモワゼル）<br />
<br />
この蚤の市でもラウル・デュフィとアンドレ・ドランの素描を発見。どちらも6-7万円くらい。本物ならもっとするだろう。が、どっかの蚤の市でゴッホの初期作品が発見されたということも、かつてあったんだよなあ。<br />
<br />
無名の作家の手による1920年代の静物の素描が気になり、買おうかどうしようかとかなり悩む。500ユーロかあ･･･<br />
一巡しても忘れられないようなら買おうと思ってその場を離れる。が、一巡したらお腹がすいてきて、素描のことは忘れてしまった。<br />
<br />
クレープ屋でチーズとハムのアツアツのガレットを注文。これをかじりながら運河を目指して再出発。<br />
と思ったが、ちょっと疲れて、今日はもう帰ることにする。<br />
<img src="images/88388.JPG" width="353" height="256" alt="" class="pict" /><br />
（チーズとハムのガレット）<br />
<br />
蚤の市での収穫はガレットひとつのみ。<br />
しかし満足、満足。<br />
<br />
帰ってからは深夜までルソー関係の資料を読み耽る。<br />
夜半、雨音が屋根裏部屋に忍び寄る。]]></content></entry><entry><title>ピカソの隣人　近所をぶらぶらする</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.haradamaha.com/?eid=1197202" /><id>http://blog.haradamaha.com/?eid=1197202</id><issued>2010-02-20T18:44:41+09:00</issued><modified>2010-02-20T11:58:46Z</modified><created>2010-02-20T09:44:41Z</created><summary>
（隣はリセ。煙突が空の下に並ぶ）

それにしても、転居したアパルトマン周辺の環境が大変よい。
隣にレンガ造りの大きな建物、リセ（高校）がある。教室の窓が私の部屋に向かって並んでいるので、セルジュ・バトゥール（「風と木の歌」の主人公）的美少年が見えぬも...</summary><author><name>Maha</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<img src="images/utf8Q.JPG" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（隣はリセ。煙突が空の下に並ぶ）<br />
<br />
それにしても、転居したアパルトマン周辺の環境が大変よい。<br />
隣にレンガ造りの大きな建物、リセ（高校）がある。教室の窓が私の部屋に向かって並んでいるので、セルジュ・バトゥール（「風と木の歌」の主人公）的美少年が見えぬものかと毎日目を望遠鏡にしているのだが、あまり人気が感じられない。生徒いないのかな。<br />
ちなみに学校の名前は「パリ市立フランソワーズ・トリュフォー商業学校」。それって日本でいったら「東京都立黒澤明高校」みたいなもんだろうか。パリの地図を眺めると、ほかにも「マリー・ローランサン高校」なんてのもあったりする。パリ市立高校に関しては、フランスの生んだ著名人の名前を冠するようにしているようだ。「東京都立岡本太郎高校」ってな感じかな。なんとなく芸術が爆発しそうではある。<br />
まあパリ版ジャ●ニーズ系男子は見えずとも、となりにリセがあるだけで気が若くなる･･･気がする。<br />
<br />
アパルトマンの1階は、いまパリでも大人気のBIOカフェ「ローズカフェ」がある。なんでもコム･デ･ギャルソンの川久保怜さんのパートナー氏のごきょうだいが経営しているとか。素朴な内装の店内と超おいしいキャロットケーキ。ランチには長蛇の列だ。<br />
<br />
以前も書いたとおり、アパルトマンのある通り、デビュレイムは現代アートのギャラリーとセレクトショップがずらりと軒を連ねる。ニューヨークでいったらまさにチェルシーのど真ん中。東京でいったら、もちろんＣＥＴエリアのようなところ。<br />
<br />
デビュレイムをちょっといくと、すぐにブーローニュ通りに行き当たる。この通りにはワインの専門店、おしゃれな花屋、おいしいブーランジュリー（パン屋）、日本のカフェめし系惣菜店が入っている常設マルシェなどがあり、実に楽しい。特に気に入っているのはチーズ専門店。乳牛の化身のようなかっぷくのいいムッシュが、チーズを切り売りしてくれる。このチーズのうまいこと・・・この2-3日は、バゲッドとチーズを夕食にした。ほんと、それで十分。<br />
<br />
<img src="images/E9A39F.JPG" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（パンとチーズの夕食）<br />
<br />
さらに徒歩15分で現代美術の殿堂・ポンピドゥー・センターに行きつく。まさに現代カルチャーを堪能するにはもってこいのエリア。<br />
<br />
<img src="images/E381A6.JPG" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（ポンピドゥー付近にて）<br />
<br />
ほんとに、部屋にこもって仕事ばかりをするのが惜しい。<br />
しかし、しかし。<br />
きのうから読み始めたガートルード・スタイン著「アリス・Ｂ・トクラスの自伝」の中で、「ガードルードはパリの街をぶらぶら歩いて、彼女の代表作の案のほとんどすべてを練った」という一文をみつけた。<br />
これだ。<br />
このために私はパリに来たんじゃないか！<br />
<br />
すばらしい啓示を得たので、本日はこれからぶらぶら歩きに出かけようと思う。]]></content></entry><entry><title>ピカソの隣人　グレゴリオ聖歌を聴きにいく</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.haradamaha.com/?eid=1197026" /><id>http://blog.haradamaha.com/?eid=1197026</id><issued>2010-02-19T19:49:50+09:00</issued><modified>2010-02-19T10:56:34Z</modified><created>2010-02-19T10:49:50Z</created><summary>このまえ、ノートルダム寺院まで散歩に行った時、「火曜日20時よりグレゴリオ聖歌コンサート開催」とのポスターをみつけてしまった。
なんというか、これはすごいことじゃないか。
「ヨーヨー・マ　東大寺奉納コンサート」に近いものを感じる。
ということで、乙男Tち...</summary><author><name>Maha</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[このまえ、ノートルダム寺院まで散歩に行った時、「火曜日20時よりグレゴリオ聖歌コンサート開催」とのポスターをみつけてしまった。<br />
なんというか、これはすごいことじゃないか。<br />
「ヨーヨー・マ　東大寺奉納コンサート」に近いものを感じる。<br />
ということで、乙男Tちゃんを誘って、真冬の夜、ノートルダム寺院までグレゴリオ聖歌を聴きにいった。<br />
（ところで、本人の自己申告により、Tちゃんをこれから「ハンス」と呼ぶことにする。この仮称の出典は森茉莉作「日曜日には僕は行かない」に登場する美少年伊藤半朱だそうです）<br />
<br />
グレゴリオ聖歌とは、ウィキペディアによると、7世紀以前に起源をもつとも言われている古い古い聖歌。私のイメージは、黒いローブを着た修道士たちが厳かに歌うというもの。もしかするとテンション落ちるかもなあ、と思いつつ、きっと教会の中は激寒だろうと、持てる服のすべてを着込んで出かけた。まるで雪だるま状態。<br />
一方、パリでモードの勉強をしモード系の就活中のハンスは、ぬかりなくTPOをわきまえたファッションで登場。白いタートルネックに黒いステンカラーのジャケット。それってまんま牧師じゃないか･････。<br />
<br />
夜のノートルダム寺院の内部は、たいそう厳かで美しく、そして冷蔵庫の中のように冷え切っていた。いつもはミサを行う椅子を埋めているのは、前方はまじめに聖歌を聴きたい方々、後方は物見遊山の観光客。私たちは到着が遅れてあえなく後方に着席。やがて男女混声の合唱隊が登場。天高くそびえるゴシック建築のドームに美声が響き渡る。<br />
<br />
中世をほうふつさせる舞台装置とコーラスにどっぷりつかってしまうんじゃないかと思いきや、周辺の聴衆が落ち着きがなく、それが気になって仕方がない。写真を撮るわチョコレートを貪り食うわメールチェックをするわ･･･そのうえ、あまりの寒さにどんどん途中退席。これじゃパフォーマーが浮かばれない、と腹立たしいことこの上なし。<br />
<br />
かと思うと、唐突に新しい小説のアイデアを思いついてしまったり。<br />
これには自分でもびっくりで、コーラスのあいだじゅう、中世とは全然関係ない物語のアイデアを追いかけ、その世界に入ってしまった。<br />
こんなふうに、物語の萌芽はいつも突然訪れる。考えても考えても出てこないときは出てこないのになあ･･･。<br />
<br />
そうこうしているうちに、コンサートは終了。拍手がドームいっぱいに響き渡る。最後まで残っていた聴衆たちは、この得難い体験に心底感動しているようだった。まあ確かに、パリでノートルダム寺院でグレゴリオ聖歌を若いイケメンとともに聴く、ってのは私にとっても得難い体験ではあった。<br />
<br />
帰り道、マレ地区のビストロでヴァン・ショー（ホットワイン）を飲んで一息つく。そこでハンスは「号泣しちゃいました･･･」と告白。聖歌を聴いているうちに、最近自殺したデザイナー、アレクサンダー・マックイーンのことを思い出して涙が止まらなくなったらしい。マックイーンを敬愛していたハンスは「彼への鎮魂歌」と思いつつグレゴリオ聖歌を聴いたのだと。<br />
「マハさんも、祈るようなポーズをなさってましたね。それでときどき天を仰いで･･･何か啓示を受けておられるようでした」と、ハンスに言われて苦笑した。私のほうは、小説の神様の降臨によって、うつむいたり天井を見上げたり、かなり挙動不審だったはずだ。隣でハンスが号泣してるのにもちっとも気づかなかったし。<br />
<br />
ハンスとともに、夜のマレ地区をアパルトマンまで歩いて帰る。<br />
コンサートに行ってよかった。新しい物語の芽生えがあったから。なんだか得をした気分。]]></content></entry><entry><title>ルーブルの隣人　ピカソの隣人になる</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.haradamaha.com/?eid=1196563" /><id>http://blog.haradamaha.com/?eid=1196563</id><issued>2010-02-17T20:25:06+09:00</issued><modified>2010-02-17T16:12:19Z</modified><created>2010-02-17T11:25:06Z</created><summary>引っ越しをした。
今度のアパルトマンは北マレという地区にある。ピカソ美術館まで徒歩3分。したがって、これからは自称「ピカソの隣人」。

アパルトマンがある通りはデベレイム通りといって、有名な現代アートのギャラリーが軒を連ねる。村上隆が所属するフランスき...</summary><author><name>Maha</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[引っ越しをした。<br />
今度のアパルトマンは北マレという地区にある。ピカソ美術館まで徒歩3分。したがって、これからは自称「ピカソの隣人」。<br />
<br />
アパルトマンがある通りはデベレイム通りといって、有名な現代アートのギャラリーが軒を連ねる。村上隆が所属するフランスきっての人気ギャラリー、エマニュエル・ペロタンも徒歩5分で行ける。おしゃれなモードのアトリエやブティックが軒を連ね、いまパリで大流行中の「ビオカフェ」（ベジタリアンカフェ）もたくさんある。マルシェもおいしそうなビストロも花屋さんもある。楽しいことこの上なし。<br />
なんでも、このエリアはBoBo（ブルジョワ・ボエーム）を自称する人々が好んで住むエリアなんだそうだ。自由気ままでクリエイティブな仕事をして小金持ち。アーティスト、モード関係者、ゲイピープルが街に活気をもたらしている。<br />
まえのアパルトマンの好立地も捨てがたかったが、ご近所がルーブルだのパレロワイヤルだのノートルダムだの、となると、スケールが大きすぎて落ち着かない気分だったのも確か。今度は人間的なスケールの町で、ちょっとほっとしている。<br />
<br />
というわけで、ご近所さんのピカソにあいさつに行く。<br />
とはいえ、ピカソ美術館は来年まで改装のため休館中。<br />
寝てる子を起こすわけにはいかず、門前にて「よろしくね」とつぶやいて帰宅。<br />
<br />
夜、こんちゃんと乙男Tちゃんが引っ越し祝いにやってくる。<br />
肉じゃがを作り、キッチンに備え付けられていた「ストーヴ社」の巨大な鍋でご飯を炊く。これがまたうまくいった！<br />
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<img src="images/D88082.JPG" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（右上がストーヴ社の鍋）<br />
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日本ラブストーリー大賞事務局スタッフのマツシマさんが、スタッフブログで「マハさん、パリの食事はクロワッサンとエスプレッソじゃないんですか〜？」と書いていた。いえいえ、うちはあくまでも和食でいきますよ！<br />
マツシマさんのブログはこちら：<br />
http://blog.japanlovestory.jp/<br />
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さて、マハBoBo生活、どんな感じになるだろうか。わくわく。<br />
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]]></content></entry><entry><title>ルーブルの隣人より　さよなら、ピピネラ</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.haradamaha.com/?eid=1196364" /><id>http://blog.haradamaha.com/?eid=1196364</id><issued>2010-02-16T18:49:17+09:00</issued><modified>2010-02-16T11:16:49Z</modified><created>2010-02-16T09:49:17Z</created><summary>

（窓辺のピピネラ）

自称「ルーブルの隣人」を返上することになって、残念に思われることがふたつ。
ひとつは「ルーブル美術館まで徒歩1分」という環境でなくなること。これは何よりさびしい。調布の自宅の場合、家を出て1分っていうと、まだもよりのスーパーにも...</summary><author><name>Maha</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<br />
<img src="images/3A9Q.JPG" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（窓辺のピピネラ）<br />
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自称「ルーブルの隣人」を返上することになって、残念に思われることがふたつ。<br />
ひとつは「ルーブル美術館まで徒歩1分」という環境でなくなること。これは何よりさびしい。調布の自宅の場合、家を出て1分っていうと、まだもよりのスーパーにもたどりつかない。それなのに、このアパルトマンは、部屋を出て59秒以内にルーブル美術館が見えてくる。こんな環境のところに住めるのは、この先一生ないだろう。<br />
そしてもうひとつは、アパルトマンの向かいの棟の窓辺で、美しい声でさえずっていたカナリアの「ピピネラ」に会えなくなること。<br />
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この古めかしくて小さなアパルトマンの住人たちには、エレベーター乗り場でほんの2度ほどしか出くわしたことがない。足音でその生態を把握してしまった階上の住人の顔も知らないままだ。<br />
けれど、冬のパリの遅い朝が明けるとともに、ピピピピピ、とそれは美しい声でさえずり始めるカナリアが近くにいることに、私はすぐに気がついた。<br />
朝8時、剥げた白ペンキの窓を少し開けると、ひんやりした朝の空気とともに、カナリアの歌声が流れ込む。私はこのカナリヤをひそかに「ピピネラ」と命名して、毎日、歌声を楽しみにしていた。<br />
ピピネラとは、子供のころに大好きだった「ドリトル先生と緑のカナリア」に出てくるカナリアの名前だ。<br />
アパルトマンの部屋でのBGMは、工事のドリル音、エリック・サティのピアノ、そしてピピネラのさえずり。<br />
ときおり、カモメの声が空を横切るのも小さく聞こえてくる。そうだ、近くにセーヌ河があるから、こんな街中をカモメが飛んでいるのだ。<br />
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そのセーヌまで歩いてみることにした。<br />
シテ島のノートル・ダム寺院を目指して、ポン・ヌフを渡る。日曜の空は晴れ渡り、こんな真冬なのに大勢の観光客が大挙してやってきていた。<br />
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<img src="images/E38281.JPG" width="353" height="236" alt="" class="pict" /><br />
（ボン・ヌフからの眺め）<br />
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調布の書斎から深大寺まで毎日散歩をしているが、それと同じレベルでノートル・ダム寺院があるっていうのも、やっぱりすごい環境だ。<br />
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<img src="images/E99A2.JPG" width="236" height="353" alt="" class="pict" /><br />
（シテ島のノートルダム寺院）<br />
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二時間ほどうろついて帰宅。<br />
連載原稿の締め切りがあることはわかっているのだが、少し疲れて昼寝。<br />
日曜なので、工事もなし。窓の外で、ピピネラのさえずりが聞こえる。<br />
このさえずりとも、明日でお別れ。<br />
さよなら、ピピネラ。美しいパリの化身のような小鳥。<br />
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]]></content></entry></feed>