2010.04.04 Sunday
ピカソの隣人 チーズフォンデュを食す

(市庁舎前で朝食)
バーゼル三日目の朝食は、近所のカフェに食べに出かけた。
「純喫茶」とでも呼びたいような風情のカフェは、市庁舎前広場で19世紀末から営業を続けているという超老舗。日本橋の「藪そば」みたいなものだろうか。クロワッサンの味はパリにはかなわないが、おとぎ話に出てきそうな古い市庁舎を眺めながら気分良く朝食。
さて本日はドナルドもオフで、私の行きたいところへ付き合ってくれるという。私のリクエストは「スイスで一番キレのいいチーズナイフを買いに行く」。こんちゃんの家で使っているチーズナイフを、いいなあ、と思っていたのだ。スイス製かドイツ製のチーズナイフをバーゼルで買って帰ろうと心に決めていた。
ところがドナルドと迷い込んだのは、めちゃくちゃおもしろい古本屋。アート、建築を中心に古地図や地元アーティストの作品までも扱うこの本屋に夢中になり、なかなか次に進めない。哲学者然とした店の主人は、聞いてみると音楽史の研究者だとか。こんなふうに好きな本に囲まれて自分の研究もできる生活、憧れるなあ。

(名物の古本屋)
ランチは地元っ子の通うレストランで「ベリーバーゼル」な定食を。
で、あっちこっちうろうろするあいだに日が暮れる。結局、チーズナイフはみつからなかった。ドナルドが「マハがパリにいるあいだにナイフをみつけて持っていくよ」と言ってくれる。ああ友よ。君はなんていいやつなんだ・・・

(バーゼル名物でランチ)
夜はドナルドの仲間の若手建築家の家へ遊びにいく。
おりしも「チーズフォンデュパーティー」が開催されていた。日本でいったらもろ鍋パーティーという感じ。たっぷりのチーズを鍋に溶かし、白ワインとすりおろしたにんにくなどを加え、フォンデュを作る。そこに野菜や肉を串に突き刺してディップして食べる。
んもううますぎて、食べても食べてもまだ食べられる。ちなみにビールは絶対にご法度だそうだ。胃の中でチーズが固まってしまい、七転八倒の痛さになるとか。(実際みんなワインとお茶を交互に飲んでいた)

(チーズフォンデュ)
やり手の若い建築家たちのつどいというので、容積率の話にでもなるかと思いきや、メイントピックは「かろうじて乳首のかくれている水着であってもそれはヌードではないのか」ということ。んなことを大まじめに口に泡して大議論するスイス人とドイツ人とブラジル人とアメリカ人とカナダ人。日本人はひとり、ひたすらフォンデュを食べてごまかした。たとえ乳首は隠れてても、乳房がもろに出てんならヌードじゃないか!と心の中で叫びつつ(弱気)。

(若手建築家の集い)
そんなこんなで、マイナス5℃の夜が更けゆく。
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